【毎日書評】「外国語」は習慣化がすべて!ほぼ独学で12ヵ国語をマスターした鉄人がやっていること
「外国語を自由に使えるようになりたいと挑戦してはみたけれど、やがて挫折してしまった」という方も少なくないはず。その結果、外国語の習得は難しいという思いだけが残ってしまったかもしれません。 しかし、それはもったいないこと。「学び方」さえ工夫すれば、決して難しくはなく何語でも、何ヵ国語でも、誰にだって習得できると主張するのは、『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』(Kazu Languages 著、SBクリエイティブ)の著者。日本で生まれ育ちながら、英語から最難関のアラビア語まで12ヵ国語をわずか5年で習得したという人物です。 自身も以前は、外国語を習得するのは難しいと思っていたのだとか。しかし、外国語習得を「勉強」として捉えていたことが問題だったのだと気づいてから変わっていったのだといいます。 当時はひたすら知識を頭に詰め込み、テストで合格点を取ることが目的になっていたそうですが、たしかにそれでは身につかなくても無理はありません(同じ失敗をしてきた方も、きっといらっしゃることでしょう)。 しかし、スペイン語をはじめとする12ヵ国語の習得は、実際に取り組んでみると「勉強」ではありませんでした。自在に使えるようになりたい一心で学び方をゼロから見直したことで、習得までの道のりのすべてがワクワクに満ちたものになりました。(「はじめに」より) そこで本書においては、外国語を楽しく、かつ効果的に習得するための秘訣を紹介しているわけです。当然ながらそれは実体験に基づくものであり、学校の教科書や語学教材どおりに学ぶ「勉強」とはまったく別のアプローチ。すなわちそれが、本書の決定的なオリジナリティになっているということです。 そんな本書のなかから、「習慣」に焦点を当てた第4章「外国語習得を加速させる習慣術」内の「歯磨きをするように語学を学ぶ──習慣化のコツ」をチェックしてみましょう。根底にあるのは、「外国語習得のためには、あまり上を見すぎず、焦らず、『とにかく、やめないこと』『毎日、その言語に触れること』を意識するべき」だという考え方です。