井岡一翔の〝大みそか決戦〟 元世界王者が予想「前回の試合は動きも悪くなかったし…」
【元世界王者の注目カード勝敗予想(1)】ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(35=志成)が31日に東京・大田区総合体育館で、同級王者フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)との再戦に挑む。元WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥氏(35)が取材に応じ〝大みそか決戦〟の行方を占った。 【写真】井岡一翔と同い年の元WBO王者・福原辰弥氏 井岡は7月の前戦(両国国技館)でハードパンチャーのマルティネスに主導権を奪われ、判定0―3で敗れて王座陥落した。 福原氏は「前回の試合は井岡選手の動きも悪くなかったし、相手が一枚上なだけで試合自体はすごく面白かった。そんなに井岡選手(のパフォーマンス)が落ちている感じもしなかった」と振り返った。その上で「マルティネスは強かったし、正直(今回も)井岡選手が少し不利かと。前回の試合を見ていると(井岡が勝つのは)厳しいと思う」と語った。 ここまで井岡は、再戦を3戦3勝と得意にしている。福原氏は「井岡選手は学習能力が高い選手だから再戦に強い。いろいろと作戦を考えながらやっていると思うし(井岡の勝利を)期待しているけど、あのパワーの差を埋めるのは少し難しいかと。どこかのラウンドで捕まってしまうと思う」と試合展開を予想した。 同階級のWBC王者ジェシー〝バム〟ロドリゲス(米国)は、新たなスター候補として注目を集めている。井岡と同い年の福原氏は「僕と同じ世代で頑張っている井岡選手をものすごく応援したくなる。井岡選手が負けちゃったら年齢もあるので、そこ(引退)をモチベーションにやっているはず。ここで勝つとバムとか、そのあたりの試合が現実味を帯びてくる。引退間近の選手がここで勝って(バムとの統一戦に)名乗り出てきたら面白いと思う」とエールを送った。
東スポWEB