誰がドーピングしてようが、離脱しようが、関係ない

──RIZINを中心に、格闘技の注目度は年々高まっています。その点で、ベルトを持つ鈴木選手が格闘技人気の実感を持ったエピソードなどはございますか？ 鈴木千裕　年々若い層に認知されてるのは感じますね。特に人気を実感したのは、「RIZINウエハース」です（笑）。コンビニとかにも並んじゃってすごいなと。子どもたちもふつうに買ってますし、人気すぎて売り切れ続出したり。RIZINもだけど、バンダイすげえなと（笑）。 鈴木千裕　僕個人としても、日常で声をかけていただいたりとか、ふつうにあります。認知度が上がっていることは実感しますね。 ──その格闘技の盛り上がりの一方で、近年はRIZINに関して言うと、朝倉兄弟の引退や離脱があったり、平本蓮選手のドーピング疑惑の騒動もありました。ネガティブなニュースが増えている側面もあります。そんな中で、鈴木選手はチャンピオンとして、どのようにして格闘技業界を盛り上げていこうと考えていますか。 鈴木千裕　正直、どこかの誰かがドーピングしてようが、有名な兄弟がいなくなろうが──俺には関係のないことです。というより、そんなことを考える必要のないくらい、圧倒的な試合をするのが俺の使命だと思っています。 俺の試合を見るときだけは、絶対にクリーンな気持ちで観ることができて、スカッと帰ることができる。有耶無耶な試合は絶対にしない。あの判定って本当はどっちだったんだろうね？とか、どっちが白とか黒とか、そんなモヤモヤした気持ちで会場から出るの、嫌じゃないっすか？ 絶対に信じてください。心配しないでください。俺の試合では、モヤモヤをすべて吹き飛ばす。それが、格闘技業界への貢献にも繋がっていく。 俺はチャンピオンなんで、必ずメインカードが組まれる。途中の試合で疑惑判定があろうが、ドーピング疑惑があろうが、何があろうがどうでもいいからさ──俺のKO勝利だけは絶対です。それがチャンピオンとして、盛り上げるということです。