【NFL】セインツがリジー暫定HC就任後初の試合で連敗を脱出
7連敗を喫していたニューオーリンズ・セインツは現地10日(日)にダレン・リジーが暫定ヘッドコーチ(HC)として初めて臨んだ試合で地区ライバルのアトランタ・ファルコンズに20対17で勝利し、連敗を脱した。切望していた結果を手に入れたのは、チームがデニス・アレンの解雇から始まった激動の1週間を経てそのプロセスを受け入れたからだと述べたリジーは、試合後に次のように話している。
「信じられないような1週間だった。選手たちにも言ったばかりだが、組織全体が完全に受け入れなければ、このような、今日のようなことは起こらなかった。皆さんもあらゆる変化について報じていて、それはそれでいいのだが、大事なのは受け入れ、実行、準備だ。ちょうど彼らにも、良い準備に代わるものはないと話したばかりで、今週の練習は本当に素晴らしいものだった」
今回の試合で好調なスタートを切ったセインツは、序盤4回のポゼッションのうち3回で合計17得点を挙げた。その中で唯一得点に結びつかなかった最初のドライブでも、セインツのオフェンスは存在感を示して93ヤード前進。ゴールラインまで6ヤードというところで攻守交代となったが、リジー率いるチームは試合に臨む準備ができていることを確かに見せつけた。
クオーターバック(QB)デレック・カーはパス25回中16回を成功させて269ヤード、タッチダウン2回を記録してチームを先導。その2回のタッチダウンパスを受け取ったのは、セインツに加入したばかりのワイドレシーバー(WR)マルケス・バルデス・スカントリングで、3回のキャッチで109ヤードを記録している。スターランニングバック(RB)アルビン・カマーラは55ランヤード、109スクリメージヤードをマークし、いつも通りセインツのオフェンスをけん引。その過程でフランチャイズのランヤードの歴代最多記録を更新した。
しかし、セインツのオフェンスは試合後半に調子を崩し、ファルコンズ陣地に入った唯一のポゼッションでわずか3点しか獲得できなかった。その結果、後半開始直後に得点を10ポイントに伸ばしたファルコンズに追い上げを許したが、そこでセインツのディフェンスが本領を発揮している。