介護職からWebライターへ。キャリアチェンジするために準備した4つのモノ
Webライターは、特別な資格やスキルは必要なく誰でも挑戦できる仕事です。 未経験から初めてのジャンルに挑戦することもできますが、趣味や仕事で身につけた知識や経験を活かせば、活躍の場がさらに広がります。 【画像で確認】40代事務職からWebライターへ転身!始めるときにやった3つのこと そこで今回は、介護の資格と介護現場で働いた経験を活かして、40代からフリーランスのWebライターに転向した中谷ミホさん(@web19606703)にお話を伺いました。 在宅でWebライターを始める前は、介護施設などで20年間働いていたという中谷さん。介護職員やケアマネジャーの職務経験があるそうです。現在は、介護や福祉の特化ライター(あるジャンルのライティングに特化したライター)として複数のメディアで活躍されています。 そんな中谷さんは、どのような準備をしてWebライターとして在宅の仕事を始めたのでしょうか?介護の資格や職務経験を活かした仕事の内容も気になりますね。 今回は、中谷さんがWebライターの仕事を始めたきっかけと、始めるにあたって準備したモノについて教えてもらいます。 * * * こんにちは!Webライターの中谷です。 わたしは、もともとは介護施設で働いていましたが、現在は介護の資格と介護現場で働いた経験を活かして、在宅でWebライターの仕事をしています。 中学生と高校生の子どもがいるわたしにとって、時間の融通が利くフリーランスの働き方は、子どものスケジュールに合わせて働けるのでとても満足しています。 今回はわたしが、「Webライターになろう!」と決めて最初に準備したモノについてお話します。 ■Webライターを目指したきっかけ わたしがWebライターを目指したのは「介護の資格と介護現場で働いた経験を活かせる」と思ったのがきっかけです。 40歳を過ぎた頃から、精神的にも体力的にもこのままフルタイムで働きつづけることができるのだろうか……と不安を抱いていました。 自分のペースで働くことのできる在宅でのフリーランスの仕事に関心を持ち始めたのもこの頃です。 そこで、在宅でできるフリーランスの仕事にはどのようなものがあるのだろうか……と調べていたところ「Webライター」という仕事があることを知りました。 文章を読んだり書いたりすることも好きだったので、介護の仕事の経験を活かすことができるWebライターの仕事をやってみたいと思うようになったのです。 ■Webライターになるために準備した4つのモノ わたしが「Webライターになろう!」と決めて、まずしたことは「必要なモノの準備」です。 インターネットで「Webライター 始め方」や「Webライター 必要なもの」などと検索して、以下の4つのモノを準備しました。 ■1.パソコン 準備したモノのひとつは、パソコンです。 Webライターの仕事を始めるにあたって、新しいものに買い替えました。 というのも、当時使っていたパソコンは、何年も前に買ったものだったので動作がかなり遅かったのです。これでは効率が悪く仕事に影響しそうだと考え、思い切って買い替えました。 新しいパソコンは、持ち運びができるノートパソコンを選びました。購入したのは、AppleのMacBook Airです。 スマホとタブレットもApple製品を使用していたので、パソコンを買い替えるときには使い慣れているAppleのものを買うと決めていました。 いきなり大きな買い物になってしまいましたが、新しいパソコンを目の前にすると「これからWebライターとして頑張るぞ!」と身が引き締まる思いがしました。 ■2.Googleアカウント Webライターの仕事を始めると、Gmailで発注主とやりとり、Googleドキュメントで記事の納品、Googleスプレッドシートで資料の共有などと、Googleアカウントが必要となる場面が多くなるため準備しました。 そして、Googleアカウントを作成したあとは、Webライターがよく使うGoogleドキュメントとGoogleスプレッドシートの「共有」※1や「共同編集」※2という機能の使い方を練習しました。 (※1)共有:複数のユーザーが同じ文書(ファイル)を同時に使えるようにする機能 (※2)共同編集:複数のユーザーで同時に同じ文書(ファイル)を編集する機能 練習は家族に協力してもらい、実際に文書やファイルを「共有」し、「共同編集」も使ってみて、一つひとつ使い方を覚えていきました。 わたしのように、初めて使うツールがある場合は「使ってみる」ことも大切な準備だと思います。 仕事を受注したあとに「共有って何?」「使い方がわからない!」となると焦ってしまいますよね。機能が使えなければ、発注主にも迷惑がかかります。 練習する時は、家族や知り合いに協力してもらうといいですよ。 ■3.銀行口座 発注主に報酬を振り込んでもらうために、楽天銀行で仕事用の銀行口座を開設しました。 楽天銀行にした理由は、本格的に仕事を始めたら、クラウドワークス(※3)を利用して仕事を受注したいと考えていたからです。クラウドワークスで仕事を受注して報酬を受け取る場合、楽天銀行の口座であれば、振り込み手数料を安く抑えることができます。(楽天銀行の場合は税込み100円、ほかの銀行の場合は税込み500円) (※3)クラウドワークス 業務委託の仕事をインターネット上で発注・受注できるクラウドソーシングサイト そして、楽天銀行の口座開設について調べると、申し込みから口座開設までに1~2週間かかることがわかったので、早めに手続きを行いました。 実際にネット上で手続きをしていくと、個人情報の入力や本人確認のための書類の提出など思っていたよりも手続きに手間取ったので、早めに準備しておいて良かったと思いました。 ■4.仕事用デスク 当初はローテーブルと座布団で仕事をするつもりでいたので、仕事用のデスクを買う予定はありませんでした。 しかし、もともと腰痛持ちだったこともあり「仕事を始めると座りっぱなしになるのでローテーブルでは、腰に負担がかかりそう」「腰痛が悪化したら、仕事に支障が出てしまう」と思ったので、デスクを買うことにしたのです。 わたしが選んだのは「Nジュネスシリーズ」のデスクです。作業スペースを広く確保したかったので、幅110センチ×奥行き50センチの横長のものを選びました。ヴィンテージ風のおしゃれなデザインも気に入ったポイントです。椅子は、自宅にすでにあったものを使うことにしました。 自分が快適に働ける仕事環境を整えることも、在宅でWebライターを始めるための大切な準備でした。 * * * 中谷さんは、Webライターの仕事のパフォーマンスをあげるにはどんなモノが必要なのか、在宅で快適に仕事をするために必要なモノは何なのか、と仕事をする自分を思い浮かべながら準備をしていったのですね。また、モノの準備だけでなく使ったことのないツールは、仕事を受注する時に備えて「練習」することも大切な準備と言えます。 これからWebライターを目指す方は、中谷さんのお話を参考にして必要なモノを準備してみてはいかがでしょうか。 ▶プロフィール 中谷ミホ 40代からフリーランスのWebライターに。介護業界で働いた経験を活かし、介護や福祉の特化ライターとして活躍中。 文=YY