映画初出演の丸山礼が“仕事”をするということ「いろんなものに感受性を揺さぶられながら。でもそれもまた人生」
今後は「渦中に入る役をやってみたい!」
――幅広く活躍されていらっしゃる中で、演技の仕事はどのようなところにおもしろさや難しさを感じますか。 誰かになりきったり、いろんな台本が見られるので「この人はこういうふうに考えていたんだ」とか、人の気持ちや考えに触れる機会が多いので、生きていく上でも勉強になるなと思いますね。 意外と精一杯で生きちゃうことが多いので、この人はこういうふうに考えていたんだ、とか、この人にはこういう過去があるのかもしれない、と考えるようになったので演技のお仕事があるのはそういう面では強みだなと思いますね。 ――本作で得た発見はありますか? 自分の見たことない面白い顔に出会いましたね。 原作の桃ちゃんって本当に顔の表情が豊かで。「どうしよう、こんなのやりきれるかな」と思いました。原作漫画の桃ちゃんの表情を撮影の合間に見てやっていたら「自分ってこんな顔できるんだ」みたいなおもしろい顔に出会ったんです。歯を食いしばってるけど鼻も膨らんでいて、みたいな。この顔が本当に面白かったらしくて友達に写真を送ったら、「この世で一番あなたらしくていいかも」って言われました(笑)。「こんなおもろい顔は見たことない!」って。それは大きな発見でしたね。 ――最後に。今後どんな役を演じてみたいですか。 どの作品でもいつも元気だったり、状況を説明するような役だったりするので、渦中に入りたいですね。もっと揺さぶられながら、陶酔するような人。恋愛ものも気になるし、何か機会があれば、と思います。 取材・文:ふくだりょうこ <作品情報> 『夏目アラタの結婚』 9月6日(金) 全国ロードショー 配給:ワーナー・ブラザース映画 (C)乃木坂太郎/小学館 (C)2024 映画「夏目アラタの結婚」製作委員会