映画初出演の丸山礼が“仕事”をするということ「いろんなものに感受性を揺さぶられながら。でもそれもまた人生」
柳楽優弥には「初日に握手を求めてしまいました」
――真珠の魅力はどういったところだと思いますか? やっぱりいろんなつらい過去があったところじゃないですかね。 特に真珠さんの子どものころを演じた子役の方の演技もすごく光っていて、あのシーンが入ると台本以上に寄り添ってしまいますよね。いろんな寂しさで出来上がった人格なのかなとか、小さい頃に何かコンプレックスを特に抱えた子だったのかなと思ったので。 あとは大胆だから、目は惹かれるというか。ある種カリスマ性がある死刑囚なのかなと思います。そこが惹かれる面かな。 ――共感する部分はありますか? ないですね。共感するというよりは、普通に生きていたら自分の世界線にいなかった人間、という感じです。死刑囚ですしね。 欲しいものに対して率直というか、手段を選ばない感じはありますよね。怖かったけど、自分にはなれないだろう、と思える部分があるので素敵なんじゃないかと思います。 ――柳楽さんとの共演はいかがでしたか? ご一緒のシーンも多いかと思うんですが。 クランクインのときに嬉しすぎて握手を求めてしまいました。本当にビビらせてしまったと思います(笑)。 撮影で一緒だったのは2、3日ぐらいだったんですけど、一緒にお弁当を食べたり、あとは「何で芸人になったの?」とか「車の免許を取らないんですか」とか……。いろいろ質問してくださっていました。柳楽さんとは本当にのほほんとした時間を過ごしていましたね。 ――作中での関係性のような。 やっぱり何年も一緒に仕事をしているという役柄だし、好みのタイプは桃ちゃんって答える感じだったので、とにかく近くにいよう、という感じはありましたね。それは黒島さんとは全く逆でした。 ただ、柳楽さんという存在にビビリまくってしまって。大ベテランの方なので、その人と和気あいあいと、ちょっとツッコんだりすることもあるので、作中での関係性を頭に置きながらもすごく緊張しいなので、結構大変でしたね。