二世帯住宅事例:玄関のみ共有、広くつくって使いやすい&生活音をさえぎる効果も
幅があるから子どもと一緒に靴の脱ぎ履きができる!
まず1つ目は、4人並んで靴が履けるところです。上り框(かまち)の幅が2240mmあるので、子どもたちと一緒に靴の脱ぎ履きができます。 筆者が以前住んでいた家では、順番に靴の脱ぎ履きをしていました。しかし、この4畳の玄関になってからは、渋滞するというストレスがなくなりました。 また、筆者宅は親世帯も合わせると7人家族ですが、玄関土間に全員分の靴が並んでいてもジャマになりません。ですから、来客の予定がないときは、ほぼ靴を出しっぱなしにしています。
土間スペース届いた荷物を仮置きしても余裕
2つ目は、大きな荷物が届いても、玄関に仮置きしておけること。土間部分が2畳あるので、荷物をすぐにあけることができないときや、大型の家具が届いたときに、いったん置いていても、それほどジャマになりません。 筆者家族はネット通販でよく買い物をするので、とても助かっています。
シューズボックスやベンチがあっても圧迫感なし
3つ目は、シューズボックスやベンチを置いていても、圧迫感がないことです。筆者宅は、コの字型のシューズボックスを採用しました。 じつは、玄関はなるべくすっきりとさせたかった筆者。つり戸棚がないローカウンタータイプも検討していました。しかし、収納量を重視してコの字型のシューズボックスに。 実際に住んでみると、玄関の横幅が2630mmあるため、心配していた圧迫感はありません。収納量も多く、とても気に入っています。また、あとから購入して設置したベンチも、ジャマになることなく使用できています。
玄関がお互いの生活音をさえぎるクッションに
4つ目は、お互いの生活音があまり気にならないところです。お互いのLDKを玄関ホールではさむような間取りにしたため、各世帯の居室は隣接していません。 横長で2畳ある玄関ホールがクッションとなっていることで、LDKにいても親世帯の話し声やテレビの音などもまったく聞こえず、プライバシーが守られています。 わが家は、1階の住居スペースを左右で完全に分け、お互いのLDKの間に玄関を設けた間取りにして正解でした。視線だけでなくお互いの生活音や行動も気にならず、ストレスフリーな生活ができています。
小山田まなぶ