家計を直撃! 卵の価格高騰いつまで続く?【WBS】
11月5日は語呂合わせで「いいたまご」の日でした。料理からお菓子まで様々なものに使われる卵がいま急騰しています。卵に何が起きているのでしょうか? 東京・足立区に店を構える「キッチンエッグス」はランチには行列ができる人気店です。並んでも食べたい人気メニューがケチャップがかかった昔ながらのオムライスです。 たっぷりの卵をスクランブル状にし、その中にご飯を包み込むふわふわのオムライスですが、今、店主が頭を悩ませているのが卵の高騰です。 オーナーの神山雅明さんは「ここ数年で1ケース3000円台が普通になってきて厳しい。オムライス店としてやっているので、卵を減らすわけにいかない」と訴えます。 1カ月で卵にかかる費用は約20万円と3年前から5万円ほど上がりました。一昨年メニューを値上げしたといいますが、神山さんは「来年は価格の値上げなどを考えなければいけないと思っている」と話します。
価格高騰の波は家計にも。東京都足立区のスーパー「ベニースーパー佐野店」の赤津友弥さんは「1パックあたり50円前後値段が上がっている状況だ」と話します。 Mサイズは10個入りで263円、Lサイズは284円と300円台に近づいています。今年1月には、1キロ180円まで下がった卵の卸売価格ですが、先月には275円まで高騰しています。 「客を誘引するために卵の価格を政策的に安くする形でよく使われる。今ある価格がなるべく維持できるようなものにしてほしい」(赤津さん) なぜ卵の価格が高騰しているのか。卵の流通などに詳しい元東京農業大学教授の信岡誠治さんは「昨年の5月まで鳥インフルエンザが大発生して殺処分を大規模にやったが、殺処分した羽数がまだ完全に戻っていない。鶏の羽数そのものが減っているということで需給が非常に締まってきている。もう一段値段が上がる可能性はある」と話しました。 ※ワールドビジネスサテライト