王者・青森山田、初戦で散る! 高川学園が「トルメンタ」決めた! 大森風牙の2ゴールで2-1で逃げ切り!【2回戦】
第103回全国高校サッカー選手権大会が12月28日に開幕し、31日には2回戦で前回王者の青森山田(青森)が初戦で敗れる波乱が起きた。高川学園(山口)が後半に2点を挙げ、青森山田の猛攻を1点で食い止めて勝利をもぎ取った。 【写真一覧】高川学園が2点を先行し、青森山田が猛攻で1点を返したが…(写真◎高野 徹) ■2024年12月31日 全国高校サッカー選手権2回戦(@埼玉・大宮) 青森山田 1-2 高川学園 得点者:(青)麓 萊凜 (高)大森風牙2
青森山田は10年ぶり初戦敗退
前年優勝校の青森山田が初戦で散った。高川学園が2-1で強豪を下して3回戦進出を決めた。 序盤からどちらも球際で一歩も譲らない激しさをぶつけ合う白熱の展開。先手を取ったのは高川学園だった。自慢のトルメンタ(スペイン語で「嵐」の意。セットプレーの際にゴール前で複数の選手が輪になって手をつないで回転し、相手を混乱させる)が見事に功を奏した。 前半を0-0で折り返した47分(40分ハーフ)、松木汰駈斗が右CKをニアに転がすと、柿本陽佑が送ったファーへのボールが左ポストへ。こぼれ球を金原知生が折り返すと、大森風牙がヘッドで押し込んで、鮮やかに先制した。 次の1点も高川学園が決めたことが大きかった。行友祐翔が左からドリブル突破を仕掛けたところで、青森山田の中島斗武がペナルティーエリア内で手をかけて倒してしまい、PKの判定。これを大森が落ち着いて右に蹴り込んで、73分に2-0とした。 もちろん、青森山田もこのまま終わるわけにはいかない。よりゴールへまっすぐ突き進む攻撃を見せ、76分に1点を返した。川口遼己が鋭いドリブルで左から抜け出して中へ、石川大也がスルーして最後は麓萊凜が右足でたたき込んで1点差に迫った。 なおも猛攻を仕掛ける青森山田、必死のディフェンスで対抗する高川学園。どちらも最後までハードワークを続けてゴールを狙う鬼気迫るバトルを見せた。80+6分には高川学園の柿本陽佑が2度目の警告で退場するピンチにも、なんとか逃げ切った高川学園が2-1で勝利。青森山田は10年ぶりの初戦敗退となった。
サッカーマガジンWeb編集部