米雇用者数の伸びが下方修正、ビットコインは一時的に上昇
2023年から2024年初頭までの米国の雇用市場は、考えられていたほど好調ではなく、米国時間8月21日午前中の取引でビットコイン(BTC)の低迷した値動きに非常に短い、非常にささやかな後押しを与えた。 労働統計局による最新の修正によると、2023年3月から2024年3月までの期間において、米国で増えた雇用は従来考えられていたよりも81万8000人少なかった。つまり、この1年間の雇用増加数は、事前発表の290万人に対し210万人、月平均では事前発表の24万2000人に対し17万4000人だったことになる。 このデータについて、非常に表層的に解釈すれば、経済が予想以上に弱く、連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策が予想以上に緩和された結果、ビットコイン価格が予想以上に上昇した、ということになる。 もちろん、細部が肝心であり、大幅な下方修正を予期していたゴールドマン・サックスは今週初め、修正自体が当初報告された数字と同様に誤りである可能性が高い理由を説明した。 ゴールドマン・サックスによると、雇用者数の本当の増加ペースは月間20万~24万人で、経済が成長している中ではまったく問題ない数字であったようだ。 ビットコインは、このデータが発表されると、一時的に約1%上昇し、最大で6万ドルまでに達したが、すぐに反落し、過去数週間の横ばいから下降の値動きを再開した。当記事執筆時点では、過去24時間で0.4%下落し、5万9300ドルで取引されている。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:Unsplash|原文:Bitcoin Gets Brief Boost After U.S. Employment Growth Revised Lower
CoinDesk Japan 編集部