国際大会で味わった“本物の強度”。「想定以上だった」。U-16日本代表MF野口蓮斗が得た新たな気づきの価値は大きい
中島洋太朗からも多くのことを学ぶ
ソレッソ熊本U-15時代から将来を嘱望され、昨季は街クラブながら夏のU-15クラブユース選手権で準優勝を経験した野口。自身は大会中の負傷で決勝の舞台に立てなかったが、身体作りを見直して、より高いレベルを目ざした。厳しい環境を求め、今季から広島ユースに加入。親元を離れて寮生活を送り、さらなる成長を期して鍛錬を続けてきた。 「一番は人間的な部分で成長させてもらった」と本人が明かしたように、ピッチ外の部分でも逞しくなり、サッカー面では同じポジションの先輩で高校3年生ながらトップ契約を結んでいるMF中島洋太朗からも多くのことを学んだ。 「なんでもできる。守備もめちゃくちゃ強度が高い。攻撃でも相手を剥がしたり、スルーパスを通したり、強さのなかに巧さがあるので、自分も見習っていかないといけない」 昨夏の悔しさをバネに心身を鍛え、一歩ずつプロサッカー選手になるための道を歩んできた。だが、今大会でまた一味違う経験をし、新たな気づきを得られた価値は大きい。 ポテンシャルは一級品。ゲームの流れを読む“眼”やパスセンスは世代でもトップクラスの力を持つだけに、課題の守備面でレベルアップできれば、また違った景色が見えてくる。 憧れの存在である中島もかつて守備面に課題を抱えていたが、戦う術を身に付けて昨秋のU-17ワールドカップで目覚ましい活躍を見せた。 先輩の背中を追う有望株は近い将来に飛躍を果たせるか――。23日のセネガル戦でもアフリカ勢特有のフィジカル能力に面食らうかもしれないが、未知との遭遇から新たな知見を得て成長の肥やしにするつもりだ。 取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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