Apple Intelligenceの主要機能が「予想よりも早く」利用できる可能性、米国
米国時間9月20日に発売されたiPhone 16シリーズには、重要な要素である「Apple Intelligence」がまだ搭載されていなかった。このアップル独自のAI技術は、来月リリースされるiOS 18.1アップデートで、最初の機能群がiPhone 16全モデル(およびiPhone 15 ProとPro Max)に導入される予定だ。しかし、新たな報告によると、ある主要機能が予想よりも早く提供される可能性があるという。 ■SiriがiPhone 16で進化 バーチャルアシスタント「Siri」は、Apple Intelligenceによる大規模なアップグレードが予定されている。しかし、これまでの報道では、そのアップデートは来春、つまり6カ月ほど先になるとされていた。しかし、ブルームバーグのマーク・ガーマンが最新のニュースレターPower Onで報じたところによれば、よりスマートなSiriの一部機能が、予想よりも早くiOSのアップデートとして登場する可能性があるという。 Apple Intelligenceの最初のリリースは、ベータテスターを除けば「数週間以内に一般ユーザー向けに出荷される」とされ、iOS 18.1は10月中旬にリリース予定だ。その後、テキスト入力からカスタム絵文字や特定の画像を生成する機能がiOS 18.2で登場する。「アップルは11月初旬までにバグをほぼ完全に取り除き、12月までにリリースできることを目指している」とガーマンは述べている。 そして、iOS 18.3は年末までに完成し、1月にロールアウトされる見込みだ。おもしろくなるのはそこからだ。これまでよりスマートなSiriはiOS 18.4で提供されると思われていた。だがガーマンは「iOS 18.4には多くの新しいSiri機能が含まれるものの、その一部はiOS 18.3に前倒しされる可能性があると聞いた」と指摘している。 つまり、すべての新しいSiri機能ではないにしても、その一部が年明けから数週間以内にiPhoneに搭載される可能性があるということだ。これは非常に理にかなっている。アップルが年末商戦に合わせて「よりスマートなSiriが年明けすぐに登場する」と宣伝できれば、ホリデーシーズンのギフトとしてiPhoneの魅力をさらに高めるだろう。 新しいiPhoneの魅力の多くは、進化したカメラコントロール、より強固なCeramic Shieldの前面ガラス保護、そして長寿命バッテリーにあるが、今回はソフトウェアの発表も同様に注目を集めている。もしアップルがSiriを早くスマート化できれば、その魅力はさらに増すだろう。
David Phelan