【バレー】VNL男子、イタリアの高いブロックに阻まれる。深津旭弘「粘ってセットをとった後でどう打開していくかが課題になった」。エバデダンの談話、南部強化委員長の第1週総括も【現地取材】
試合後のコメント
S深津: 1セット目粘って取れたんですが、そのあとどう打開していくかが課題になったと思います。2セット目以降は序盤からむこうに余裕をもってやらせてしまったかなと反省しています。(深津さんのレシーブがよく上がっていたと思いますが)拾っていかなくてはいけないし、ディフェンスからリズムを作っていくのが、全員でやっていることだと思います。3セット目くらいまではディグも含めてフロアデイフェンスも良かったと思うんですが、それ以降チャンスなく簡単に切られてしまったんで、サーブとブロックとデイフェンスを強い相手に対して、高いクオリティで続けていくのが大事だと思いました。 MBエバデダン: フロアのディグが上がっていたので、後ろに託すブロックが意識できたんですが、それにしても数字が伸びてこなくて、ブロックの本数なんかもひとつ課題だと思います。攻撃自体は試合ごとにコンビも上がってると思うので、そこからまたやっていきたいと思います。今回、ブラジルは初めてで、自分の中で、バレー大国、熱狂的な応援の印象があります。4試合通して、お客さんがたくさん応援してくれて、やりやすかったので、有難かったです。 日本戦前日のインタビューで「(山本)トモさん、全部お前に打つぞ!」と宣言していたイタリア、OHミケレット: (記者の顔を見るなり)おい、おい、ヤマモトがいないじゃないか! (フーッと息を吐き)おかげで今日は比較的リラックスしてできました。日本も拾ってきたけれど、こちらのブロックでプレッシャーをかけられたかなと思います。明日のブラジル戦は満員のブラジル応援団も敵に回しますが、そういう場で試合ができることは素晴らしいです。しっかりリカバリーして臨みたいです。
石川、高橋藍なしの第1週はどうだったのか、南部正司強化委員長に聞く
イタリアから帰国した石川と高橋藍は、スケジュール的にハードすぎるので、第1週は外しました。そのことによって、今回ブラジルに来たメンバーたちが、「だったら俺たちがやってやろう」という強い闘争心が生まれたように思います。それを初戦から感じました。二人がいないとやっぱりだめだと思われたくないというのもあったのでしょう。 初戦の1セット目は、緊張したのか、硬さがありましたが、2セット目からしっかり本来の自分たちができないといけない、目指すバレーができたと思います。練習の成果を試合できっちり出せ、結果が出たと思います。ただここからさらにVNLのファイナルを目指していくには、もう少し……という部分もありました。サーブも良かったんですが、ここの場面でちょっと……というミスだったり、ディフェンス、アタックのカバーなど、これからスタッフで詰めていくと思います。あえて厳しく言うなら、本来ならここのボールは逃してはいけない、シフトしていなくてはいけない場面で何かの油断で入っていなかったり、というような細かい点はありますが、これは試合を重ねるごとに良くなる部分でもあります。 日本ラウンドから二人が合流して、また違ったメンバーになるかもしれませんが、この雰囲気はそのまま継続して、また日本ラウンドで一段あげてステップアップできるようにしないといけないと思います。
日本男子の第2週試合予定(開催地、福岡県北九州市)
日時は日本時間 6月4日 午後7時20分 対イラン 6月5日 午後7時20分 対ドイツ 6月7日 午後7時20分 対ポーランド 6月8日 午後7時20分 対スロベニア バレーボールネーションズリーグ公式サイト:volleyballworld.com
唐木田 真里子
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