【バレー】VNL男子、イタリアの高いブロックに阻まれる。深津旭弘「粘ってセットをとった後でどう打開していくかが課題になった」。エバデダンの談話、南部強化委員長の第1週総括も【現地取材】
バレーボールネーションズリーグ(以下、VNL)、日本男子、第1週ブラジル、リオデジャネイロでの4戦目はイタリア。予選ラウンドは1週間に4試合を3週行い、16カ国がそれぞれ12試合を戦い、上位8チームが決勝ラウンドへ進む。 前日にキューバとの激戦を制した日本。まだ五輪出場権がないイタリアはここまで2勝。今日も日本に勝って、最終日のブラジル戦に臨みたいところだ。今日はブラジル戦がないため、チケットが30レアル(約900円、コート脇の席だけは約6000円)と安く設定されていて、土曜日ということもあり、多くの家族連れ、友達同士のグループで体育館が賑わい、日本チームに多くの声援が送られた。
じわじわとイタリアのブロックに阻まれた
日本のスタメン:深津、宮浦、大塚、山内(主将)、甲斐、エバデダン、小川 第1セット、ミケレットのエースとルッソのブロックで3-7とイタリアが出る。日本も強打を拾いつないで、そこから連続ブロックで6-7まで詰め寄る。山内、エバデダンと決めるも追いつけない。深津がサーブで相手を大きく崩したり、フェイントをレシーブしたボールを宮浦が決める。日本はチャンスに宮浦と大塚が重なり打ち切れないが、イタリアのエラーに助けられ16-16と並ぶ。イタリアのエースで22-23と逆転されるも、甲斐のスパイクで25-23と日本が先取する。会場はウエーブで盛り上がる。 第2セット、深津がコート後ろまで追い上げ、甲斐が決め2-1。大塚が2本止められ5-7。甲斐のレセプションが少し長く、ネット越えて押し込まれ7-10。エバデダンのフェイントをイタリアは拾うが、2本目で足が止まりコートに落ち、12-15。ロマノのスパイクに日本のブロックが1枚になり、14-20と開く。ミケレットは日本の3枚を破り15-23。深津がバナーにぶつかりながら上げるが、続くスパイクはネット、16-25でセットカウント1-1になる。 第3セット、出だし、日本のブロックが割れたところをミドルに抜かれたり、向こうからはブロックを決められ、3-5と差がつく。エバダデンがスパイクをネットにかけ、甲斐が被ブロックと連続得点を許してしまう。甲斐と宮浦がリベロ直撃の強打で11-14。山内のサーブミス、甲斐のスパイクがアウト、ガラシのブロックが出てイタリアは13-21とリードを広げる。エバダデンのブロック、大塚のエース、深津のツーアタックと反撃するも、宮浦が最後にブロックされ、17-25となる。 第4セット、深津のサーブミス、ロマノのエースとスパイクで3-7。終始、イタリアがリードで進んでいく。山内のスパイクや宮浦がコート奥のコーナーへ、高梨も決め、13-16とするが、山内のサーブミス。ミケレットのエース、ロマノのスパイクでマッチポイント。宮浦のスパイクはエンドラインを割り17-25、セットカウント1-3でイタリアに敗れた。ブロック本数が日本の3本に対し、イタリアは15本だった。日本は第1週を3勝1敗で終えた。
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