東洋大姫路17年ぶり4度目の近畿大会V 岡田龍生監督「子どもたちに感謝」プロ注目阪下蓮が圧倒
<高校野球秋季近畿大会:東洋大姫路5-1智弁和歌山>◇4日◇決勝◇ほっともっとフィールド神戸 東洋大姫路(兵庫1位)が、07年以来17年ぶり4度目の優勝を決めた。履正社(大阪)の前監督で、母校を率いて3年目の岡田龍生監督(63)は「本当に子どもたちに感謝ですね。先輩としては非常にうれしいこと」と喜びつつ「監督としては先を見て、もう1皮2皮むけるようなチームにしたい」と気を引き締めた。 プロ注目の最速147キロ右腕、阪下蓮投手(2年)が役割を全うした。3回に4点の援護点をもらい、4回に1点を失ったものの、5回以降は持ち前の制球力を生かした投球で相手打線を圧倒。9回はラストバッターを遊飛に打ち取り、被安打7、無四球での完投勝利で締めくくった。マウンド上につくられた歓喜の輪の中心で右手人さし指を突き上げ、チームメートと喜びを分かち合った。 3年ぶりとなる来春のセンバツ出場は確実で、明治神宮大会(20日開幕、神宮)への出場切符をつかんだ。主将の渡辺拓雲内野手(2年)は「神宮大会はすごく大きな大会。相手さんもどんどん強くなっていくので、1戦1戦丁寧に戦っていきたい」と力を込めた。敗れた智弁和歌山(和歌山1位)は7年ぶり6度目の決勝進出も、初優勝は来年以降に持ち越しとなった。