囲碁の山陽新聞杯第68期関西棋院第一位決定戦 第2局は余第一位制す 1勝1敗のタイ、最終局は11月28日
囲碁の山陽新聞杯第68期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)の3番勝負第2局が17日、大阪市の同棋院で行われた。最多連覇の記録更新を狙う余正麒第一位(29)が、初戦を制した瀬戸大樹八段(40)に240手で黒番7目半勝ちし、1勝1敗のタイに持ち込んだ。 序盤、瀬戸八段が攻勢に出るが、余第一位は冷静な打ち回しで徐々に主導権を握り、下辺で優位を構築。終盤も手堅く地をまとめ、瀬戸八段を振り切った。持ち時間3時間のうち、残り時間は余第一位8分、瀬戸八段1分だった。 余第一位は「最初から最後まで、形勢判断が難しかった。次も平常心を保ち、全力を尽くす」と話し、瀬戸八段は「誤算があったのと、相手の的確な着手で難しくしてしまった。第3局に向けじっくり準備したい」と振り返った。 最終局は11月28日、同棋院で行われる。余第一位が勝てば8期連続8度目、瀬戸八段は初の栄冠となる。