比治山女子中・高、2026年度から共学化 1939年開校の広島市南区の私立女子校
広島市南区の比治山女子中・高は23日、2026年度から男女共学化すると発表した。戦前の1939年の開校時から続く女子教育を広げ、2026年度の入学者向けの入試から中高とも男子を募集対象にする。 比治山女子中・高 同中・高は広島昭和高等女学校として開校。戦後の学制改革によって1947年に比治山女子中、48年に比治山女子高を設けた。2024年度の募集人員は中学が80人、高校は254人(普通科のみ)。本年度に在籍する生徒数は中学が200人、高校が574人(いずれも5月1日時点)になっている。 少子化などの影響を受けて、県内の私立中高では共学化が進んでいる。男子校だった広島工大高(西区)は2017年度に共学化。広島修道大付属鈴峯女子中・高(西区)も19年度、「広島修道大ひろしま協創中・高」と改称し、共学化した。崇徳高(西区)は21年度、女子にも門戸を広げた。 比治山女子中・高は学校法人比治山学園(東区)が運営。学園が運営する比治山大も1998年に共学化している。 同中・高の山崎哲男副校長は「少子化の中、100年後も比治山の教育を残すためには男子も入れる必要がある。全国的にも共学化の流れがある中で、地域から『男子も受け入れてほしい』という声があった」と話す。
中国新聞社