美しくなかったバルサとスーパースターの別れ方【現地評】
札束で人を殴るような戦略でチームを瀬戸際に追い込んだ
バルサのトップチームで17年間したメッシは、公式戦778試合に出場し、672ゴールを記録。クラブ史上最多となる「35」のタイトルをもたらしている。(C) Getty Images
エースで大黒柱のメッシがバルサを去った。年俸を50%カットしてもサラリーキャップの条件をクリアできず、結局は退団を選択するしかなかった。原因はお金。スーパースターとの別れはまたしても美しくないものに…。(文:ヘスス・スアレス/訳:小宮良之 2021年9月2日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック スペイン』を転載) ―――◆―――◆――― リオネル・メッシがバルセロナに別れを告げた。退団会見で泣き崩れるクラックの姿を、我々はどのように受け止め、理解し、伝えるべきなのか。いくら考えても答は出なかった。 退団の理由を、いろいろな角度で語ることはできるだろう。しかし決定的なのは、「バルサの金庫には借用書しかない」という一点に尽きる。メッシが年俸を半分カットしても、ラ・リーガのサラリーキャップ制をクリアできなかった。それが現実だ。
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