車内の「謎の木目」何で出来てる!? ホンモノの木じゃないってマジ!? 知ってるようで知らない「“木目”パネル」の正体とは
木材ではなく「木目の印刷」というケースも多い「木目パネル」
高級車に良く使われている「木目」柄は、ワンポイントでインテリアに加わることで質感を高めてくれる大事な要素ですが、そこには本当に「木材」が使われているのでしょうか。 【画像】「えっ…!」これが木目の多すぎる「斬新ウッド内装」です!(30枚以上)
クルマの内装加飾として定番なのが、金属の輝きが美しいアルミなどのメタルパネルや、スポーティなカーボン柄のパネル、そして高級感のある木目柄のパネルです。 これらの加飾が施されることで、無機質な樹脂のパネルで構成される車内に彩を加えてくれます。 その中でも特に質感と高級感が高まるのが木目柄です。 クルマのインテリアで使われている木目柄のパネルのほとんどはカタログなどに「木目調パネル」と記載されています。 木目“調”ということは、本物の木のように見えるものの、実は天然木を使っていないことの証し。 あくまで「本木目のテイスト」だというワケです。 天然の木に見える木目調パネルは、どのように作られているのでしょうか。 一般的な木目調パネルはフィルムの上に木目柄の印刷し、樹脂パーツに水圧転写する方法や、フィルム自体をそのまま樹脂パーツに被せ、樹脂と一体に成型する方法で作られています。 内装パーツでは、フタやその周りのフレームなど、異なる部位同士で木目調パネル同士が組み合わされることが多いため、各々の木目模様を合わせる必要があります。 そのため、すべて同じ柄にできる印刷フィルムが木目柄として使われています。 木目調パネルはこれまで、表面にニスが塗られたようなツルツルの光沢感のあるものが主流でした。 しかし近年は、よりリアルに木目を再現するため、表面に凹凸を付けているタイプもあります。 実際のパネルに触れてみても、素人目には木でできているようにしか見えないクオリティがあり驚かされます。
ホンモノの「天然木」を用いるケースもある
木目調パネルは、カラーも多彩です。 定番カラーの茶木目のほか、赤木目、黒木目、白木目など様々なタイプがあります。 またウォールナット柄やマホガニー柄、平行した節目の柾目柄などは特に高級感があり人気があります。