奮闘250人「野獣」笑顔 松本薫杯柔道大会 邑知少年教室3年ぶりV
松本薫杯第55回金沢少年少女柔道大会(北國新聞社後援)は8日、金沢市総合体育館で開かれ、北陸三県と新潟県から過去最多36チーム約250人の小3~6年生が熱戦を繰り広げた。ロンドン五輪女子柔道金メダリストで、本紙生活・文化面で「野獣の子育て」を連載する松本薫さん(37)=金沢学院大附属高OG=が観戦し、子どもたちの奮闘に目を細めた。 開会式であいさつに立った松本さんは「自信がある子は今までやってきたことをぶつけて、自信がない子は今の自分に何ができるかを見つけてほしい」と激励。窪田俱楽部の酒元心晴音さんが「松本薫さんのような世界で活躍できる選手を目指す」と宣誓した。 大会は松本さんの功績を子どもに伝え、競技力の向上につなげようと2019年から松本さんの名を冠している。県外勢が出場チームの半数となる中、予選リーグ1位のチームによるトーナメントの決勝は地元対決となり、邑知少年教室が全日本少年団小松分団を3―1で破って3年ぶりの優勝を決めた。 予選の全試合を見守った松本さんは「みんな一生懸命で、思わず親目線で応援してしまった。試合は勝敗がつき物だが、勝利だけでなく、負けることからも多くを学んでほしい」と話した。 サインや記念撮影を求める長蛇の列ができ、松本さんはにこやかな表情で丁寧に応じた。サインをもらった珠洲市みさき小5年で輪島教室の清水誠矢さんは「自分も世界で闘えるような選手になりたい」と目を輝かせた。松本さんが所属するダシーズファクトリー(東京)のアイスクリームが出場者にプレゼントされた。 ▽1部トーナメント (1)邑知少年教室(2)全日本少年団小松分団(3)金井学園ジュニアクラブ(福井)窪田俱楽部▽2部トーナメント (1)鯖江ジュニアA(2)柔整会教室A(3)FKBクラブ(以上福井)全日本少年団七尾分団▽3部トーナメント (1)鶴来道場(2)柔整会教室B(福井)(3)交流チームA、野々市中央分団