新興メーカー「AYANEO」のAndroidゲーム機の突き抜け加減がすごい
「AYANEO Pocket S」はガチでスマホゲームを楽しめるAndroidゲーム機
そんなAYANEOが「AYANEO Pocket S」を7月上旬に日本に投入します。プラットフォームはこれまでAYANEOが何台も投入してきたWindowsではなく、Androidです。要するに「スマホゲームをガチで遊ぶ人のための“ゲーム機”」ということになります。 スマホゲームというと隙間時間に遊べるライトなゲームを想像しますが、本格的にがっつり遊べるタイトルも増えています。たとえば、HoYoverseの『原神』や『崩壊:スターレイル』が有名です。さらに、クラウドゲームやストリーミングによって、PC向けやコンソール機向けの高品質なゲームとの接点も増えています。スマホでも充実したゲーム体験ができるようになりつつある中で、そこに特化したニッチなデバイスが登場するのは必然だったのかもしれません。 AYANEO Pocket Sは性能面では折り紙付きです。チップメーカーのクアルコムと提携し、ゲーム専用に設計された最新チップセット「Snapdragon G3x Gen2」を搭載します。このチップはSnapdragon 8 Gen 2のゲーム機特化版ということで、スマホなら「Galaxy S23」など2023年のフラッグシップスマホに匹敵する性能を備えています。Androidの大作タイトルはSnapdragon プロセッサーに最適化されていることが多いので、その点でも安心です。 ディスプレイは約6インチ。DCI-P3準拠のIPS液晶を採用し、60Hz駆動対応と、グラフィックの表現力もまずまずです。また、冷却システムとしてベイパーチャンバーと空冷を備えていて、ヘビーなゲームでもパフォーマンスを落とすことなくプレイできます。 通信はWi-Fiのみ対応となっており、4G/5G接続はありません。加えて、GPSやカメラも非搭載となっています。たとえばAR対応のゲーム(ポケモンGOなど)を遊ぶときに不便かもしれません。あくまで横向き画面でゲームに特化した製品となっています。 ゲームのお供として、「AYA Space」というアプリがあります。このアプリではゲーム操作時のキーコンフィグの割り当てなどが設定できます。ゲーム中のフレームレート表記なども可能です。 さらに右側面のスライドボタンがあり、物理的な操作でゲームブーストを利用できます。メモリーの優先割り当てや、通知をオフにするといった機能も設定できるうえに、2回スライドすると、ファン全開で冷却するモードも利用できます。