「このままでは、間に合わない…!」タイムリミットが迫る手術、天才医師とクレイジーな病院による破天荒な医療漫画【作者に訊く】
命を救えなかった天才外科医……その原因は未知の難病でも複雑な手術でもなく「定時上がり」だった?SNS上に「1000本ノック」として日々4コマを発表し人気を集める津夏なつな(@tunatu727)さん。 【漫画】本編を読む なかでも、天才外科医「黒川」を主人公とした「医療知識ゼロの人が描いた本格医療マンガ」シリーズが笑いを呼んでいる。代表作の紹介とともに、シリーズとして描くようになったきっかけやアイデアの発端について、津夏さんに話を訊いた。 ■定時退勤が命運を分ける!? 天才外科医の働き方改革、笑撃の展開 作者の津夏さんは、最初のアイデアが生まれたきっかけについて「医療知識がまったくない人間がかろうじて知る民間療法や、おまじないレベルの医術で本格漫画を描いたらおもしろいんじゃないかという思いつきで描いてはみたものの、当時は漫画を描き始めて1カ月も経たない頃で、画力や構成力が全然足りず上手く表現できないもどかしさがありました」と教えてくれた。 その後、「毎日4コマを描いて修行し、1年経って改めて挑戦したところ、驚くほど大きな反響を頂きました。これに味をしめて、シリーズ化として続けていこうと思いました(笑)」と当時を振り返る。 津夏さんは「4コマ1000本ノック」として一発ネタの作品も多く発表しているが、ある程度フォーマットが固まったシリーズを描く際の違いや難しさについて「SNSでタイムラインに流れてくる漫画は、パッと一瞬で読める単発の4コマが向いていると思っています。一方で、シリーズ作品や続き物の漫画は新たな読者が付きづらい印象があるため、なるべく初めて目にした人でも読みやすい内容にしなければと意識して考えています。4コマだけで全てを完結させなければならない一発こっきりのネタと比べて、続き物作品は描く側としてはとても考えやすくて楽ちんではありますよ(笑)」と語ってくれた。 また、「個人的なお気に入りは11話、21話、26話、33話です。特に33話は有名な医師の先生が引用リポストしてくれて感激しました」と話してくれた。 第5話はX(旧Twitter)で7万件以上の「いいね」が寄せられた。笑いを欲している人は必見!ぜび、読んでみてほしい。 取材協力:津夏なつな(@tunatu727)