災害時に備えて、家と外出時で現金をいくらぐらい用意しておけばよいのでしょうか?
キャッシュレスと現金の併用が大切
災害時における脆弱性が目立つキャッシュレス決済ですが、利点もあります。最も大きな利点といえば、紛失に強い点でしょう。家事や洪水などにより現金を失った場合、戻ってくる可能性は非常に低いといえます。 その点、クレジットカードなどのキャッシュレス決済であれば、紛失しても再発行が可能なため資産には影響しません。資産を守るという点では、キャッシュレス決済にも利点はあります。返金処理ができる分、盗難にも強いでしょう。 キャッシュレス決済において懸念点となる停電時の利用状況ですが、自家発電が可能な店舗であれば問題なくATMや決済は行えます。また、モバイル決済やQRコード決済であれば、有線やスマホの充電のみで決済ができる店舗もあります。状況次第では、むしろ有効な決済方法になることも少なくありません。 両者に異なるメリットがあるため、災害時においては現金とキャッシュレス決済を併用するのが得策といえます。
数日間は生活できる分の現金を
災害時にはキャッシュレス決済やATMが使用できなくなる可能性があるため、自宅には1週間分の生活費、非常用の持ち出し袋と外出時用の財布にはそれぞれ2万円ほどの現金を用意しておきましょう。店舗で釣り銭が用意できない状況が考えられるため、1000円札や100円玉、10円玉などの細かなお金で用意しておくとより安心できます。 災害時における脆弱性が心配なキャッシュレス決済ですが、状況次第ではキャッシュレス決済のほうが有効的な場面もあります。どちらかに頼るのではなく、併用して使えるようにしておくとよいでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部