【広島好き】フレッシュオールスターに出場した選手たちに注目してみた
フレッシュオールスターゲーム2024が7月20日に行われました。2019年には小園海斗がMVPに輝くなど、若手有望選手の登竜門となっている舞台ですが、今年はカープから投手は斉藤優汰と杉田健、野手は高木翔斗と佐藤啓介の計4人が出場しました。
前半戦を首位巨人から1ゲーム差の2位で折り返したチームで、後半戦の戦力になるかもしれない若手の今季を見てみましょう。
まず、投手の杉田は現時点では育成契約で、NPBの規約である7月末が期限の支配下登録の可能性はほとんどないと言えそうです。参考のために、今季の杉田はウエスタン・リーグで11試合に登板して1勝4敗、防御率3.41をマークしています。フレッシュオールスターでは5番手として1イニングに登板して被安打1に暴投もありましたが、無失点に抑えています。
投手で注目したいのが、2022年ドラフト1位入団の斉藤でしょう。今季は春季キャンプ時には先発の秘密兵器と評価する声もありましたが、前半戦は一軍登板なし。ウエスタン・リーグでも6試合登板で0勝2敗、防御率5.74と目立った成績は残せていません。
フレッシュオールスターでは杉田の前の4番手として登板しましたが、寺地隆成(千葉ロッテ)、安田悠馬(東北楽天)に連続安打を打たれた後、橋本星哉の犠牲フライで1失点。最後に小池智也(オイシックス新潟)を三振に打ち取りましたが、一軍レベルに達するのは、まだもう少し先、と感じさせる内容でした。
後半戦の一軍戦力として、より現実味があるのは、今季は歴史的貧打に苦しんでいる野手の方でしょう。高卒3年目捕手の高木翔斗は、今年の春季キャンプで自身初の一軍スタートとなり、新井貴浩監督が打撃と強肩を絶賛して注目されましたが、今季はここまでウエスタン・リーグで24試合に出場して打率.146と、まだまだ発展途上の感は否めないところです。
坂倉将吾、會澤翼、石原貴規の現一軍メンバーに、ファームでも磯村嘉孝、持丸泰輝など、層の厚い捕手陣での一軍昇格は、現実的に難しい状況にあると言えるでしょう。