15日公示、27日投開票の衆院選に関連して、群馬県内の年代別投票率の動向を直近のデータで振り返った。令和3年選挙では、20代の投票率が35・58％と最低だった。最も高かった70代の71・39％と比べると、ほぼ半分しか投票権を行使していないことになる。 選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられた平成28年7月の参院選では、10代の投票率が45・01％を記録し、20代の34・10％より約10ポイント上回った。衆参両院で選挙制度が異なるとはいえ、3年選挙でも、10代は42・78％と4割を超え、18歳は49・40％、19歳は36・87％だった。 県は4年4月から3カ月にわたり、高校生を対象に、お笑い芸人らが主権者教育を行う「笑下村塾」に委託し、「笑える政治教育ショー」という授業を実施した。受講した高校生は県内49校、約9800人に上る。そのかいあってか、同7月の参院選では28年選挙比で18、19歳とも4ポイント以上、投票率が上がったという。 若い世代の投票率をいかに上げるか－。委託契約は現在も続いており、今回選挙でも一定程度、効果の上がることが期待される。