殺人の罪に問われた父親の初公判 起訴内容を一部否認 鹿児島
鹿児島放送
去年11月、息子を包丁で刺し殺害した罪に問われている男の初公判が鹿児島地裁で開かれ、男は起訴内容を一部否認しました。 起訴状などによりますと鹿児島市東坂元の田井幸秀被告(71)は去年11月、自宅で同居していた息子の田井兆さんの背中などを包丁で突き刺し、殺害した罪に問われています。 27日の初公判で田井被告は殺意を否認しました。裁判は殺意の有無が争点となっています。 冒頭陳述で検察側は田井被告が会社を引き継いだ息子の働き方に不満を述べた結果、喧嘩になり、激情して犯行に及んだとし、被告には殺意があったと指摘。一方、弁護側は、被告が不満を述べた際に息子に殴られたため、痛めつけようと太ももを刺したなどと、犯行当時の状況を説明。そして、犯行当時の具体的な記憶がないなどとして、殺意の有無を踏まえ、殺人罪は成立しないと主張しました。 判決は12月6日に言い渡される予定です。