「道の駅」巡る未契約での9000万円支払い問題 百条委で市長は「詰めた話は私はしなかった」【長崎】
南島原市深江町の「道の駅ひまわり」をめぐり、9千万円が未契約の建設会社に概算払いされた問題で、松本市長は市議会百条委員会で振込先の違いについて気付いたものの、指摘はしなかったと証言しました。 南島原市議会の百条委員会は27日で5回目で、松本政博市長が今月1日に続き、2度目の証人尋問に応じました。 道の駅ひまわりのサテライトオフィス開設の事業をめぐっては、未契約の建設会社に9千万円が概算払いされ、そこから別の業者などに金が振り込まれたことが前回の百条委員会で明らかになりました。 また山口副市長は、9千万円の振り込みは議会に報告していないとも証言していて、松本市長は27日の百条委員会で「9千万円の振込先は振り込んだ後に知った」と述べました。 松本政博 市長 「決済用紙の後にある支払方法、申請者が指定する口座へ振り込む、この判断は(運営会社)エバーグリーンの持っている口座と私は思っていた」「それを知ったとき『それでいいのかな』という思いはした。それ以上のことは一旦そういう形になっているので、詰めた話は私はしなかった」 サテライトオフィス開設事業をめぐっては、9千万円の概算払いのほか、山口副市長と市の職員が道の駅の運営企業のエバーグリーン(佐世保市)にあわせて3千万円を個人で融資したりと不可解な金の流れが指摘されています。 市議会はこれまでの百条委員会での証言内容をまとめた上で今年度中にもう一度、百条委員会を開催したい考えです。
テレビ長崎