過去60年で「S&P500」を20倍超上回る「フィデリティ・マゼラン・米国成長株ファンド」が日本上陸
「マゼラン・ファンド」は1963年5月から60年超の運用実績があります。その約60年間で資産価値は8085倍になりました。同じ期間に「S&P500」指数は366倍ですから、インデックスを大幅に上回る成績を残してきました。運用者としてはピーター・リンチが有名ですが、ピーターは3代目のPMです。初代PMはネッド・ジョンソン3世で、フィデリティ・インベスメンツの2代目の社長です。フィデリティを大手運用会社に育て上げた人物として尊敬されています。
そもそも「マゼラン」の名前は、人類史上ではじめて地球を一周したマゼラン艦隊に由来しています。世界中から優れた株式を選び抜いて投資しようということを表したファンド名であり、設定の当初から米フィデリティを代表する株式ファンドにすることを意図して企画されました。このため、このファンドは常にトップのPMが担当し、最高のスタッフが運用を支えてきました。文字通り、米フィデリティのフラッグシップとして育成されてきたファンドです。
――ここ数年間のリターンは、S&P500連動型ファンド「VOO」と比較すると、「マゼラン・ファンド」の3年(年率)8.39%に対し「VOO」は9.55%、5年(年率)は「マゼラン・ファンド」の15.25%に対し「VOO」は14.95%、10年(年率)は「マゼラン・ファンド」の13.46%に対し「VOO」は13.11%でした。直近数年間のパフォーマンスではインデックスファンドに運用成績が劣後していますが、今後の見通しは?
早藤 サミーがPMに就任した2019年2月から現在までの運用成績は年率で16%となっていて、「S&P500」を年率0.6%上回っているという成績です。ここ数年間は「マグニフィセント・セブン(M7)」といわれる一部の大型株が集中物色されるという異常な動きでした。その中で、「M7」に集中投資することなく、バランスのとれた運用を心がけて「S&P500」を上回る成績を残してきました。