収入は上がらないのに物価は上がる一方...「みんなはどんな節約してる?」家計の実態調査
買い物に行くたびに、物価高を痛感する今日。ものの値段が上がったのに収入は増えず、家計のやりくりがたいへんな状況が続いていますね。みなさんはどんな節約を心がけているのでしょうか。レタスクラブ読者に節約について調査しました。 【画像で確認】みんなはどんな節約してる?食費を減らすための工夫 教えてくれたのは▷飯村久美さん ファイナンシャルプランナー、FP事務所アイプランニング代表。家計相談や各種メディアで活躍中。著書に『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)など。 ■どんな節約してる? ■食費 ■スーパーに行く回数を減らす 【プロが解説】買い物に行かなければ単純に支出は減る 卵と牛乳だけが必要なときも、スーパーに行くとほかのものも買ってしまいがち。行く回数を減らすだけで単純に支出が減ります。買い物に行かない日を週に2日つくるなど、ゲーム感覚でチャレンジを。 ■レジ前でカゴの中をチェック! ■大量パックを買い小分けにして冷凍 【プロが解説!】安く買う工夫や使い切りが大事 節約のためにおかずを減らしたいという人もいますが、栄養不足になってしまってはよくありません。多めに買って小分けにするなど工夫して食材を使い切ることを心がけましょう。 ■揚げ物は少量の油でする ■しこう品の箱買いやまとめ買いはしない 【プロが解説!】ビールは箱買いせず1本ずつ買うように ビールの箱買いはおトクな気がしますが、たくさんあると消費量が増えるので要注意。1本の値段は高くても散歩に行くつもりでコンビニなどに行くようにすると、消費量が減るし、休肝日もつくれます。 ■電卓をたたきながら買い物する ■ガス代 ■圧力鍋やレンジの出番を増やす 【プロが解説!】ガスをたくさん使わず調理する方法を考える 圧力鍋での調理は、火にかけている時間が短いのがいいですね。普通の鍋でも落としぶたやアルミホイルを使うと、早く火が通ります。電子レンジ調理も時短とガス代節約に有効。 ■時短料理だけ作る ■お風呂は間を空けずに入る 【プロが解説!】お風呂を沸かし直すと1回約73円かかる お風呂を沸かし直すと1回約73円ガス代がかかる(※)ので、続けて入ったほうがガス代の節約に。節水シャワーヘッドを使うと、少ない水で水圧を上げてシャワーが使えるので、水道代の節約に。 ※200Lの浴槽で、水温を20℃から40℃に追い炊きする場合。出典:中部電力ミライズが提供するweb会員サービス カテエネ内、くらしに役立つコラム 「ハテナを解決! ガスまるわかり通信 vol.7」より。 ■浴室乾燥機を使用しない ■被服費 ■自分の服を買わなくなった ■ネットで服を買うようになった ■フリマアプリを使っている 【プロが解説!】食費の増加で使えるお金が減ったから!? コロナ禍で外出できなかったときに、家にあるもので何とかなることに気づいたことと、食費の増加で使えるお金が少なくなった分、洋服は買わなくなっている傾向が強いのかもしれません。 ■でも、ガマンはつらい! ■Q.心の満足度を下げないために、あえて削らない費目はある? 食 費......17% 娯楽費......15% 医療費......14% 外食費......13% 電気代......6% 教育費......5% 通信費......5% 特になし・その他......25% 食費や娯楽費はやっぱり削れない! こんな意見が多かった! 「ふだんの食事まで節約したら悲しくなってくるから」 「お菓子がないと満たされないから」 「おいしいものや旬のものを家族にはちゃんと食べさせたい」 「安いものを利用するが、おいしく食べたい」 「食費を削ったらモチベーションが下がり、逆に支出が増えそう」 「食事は家族が働くための絶対必要経費!質は落とせない!」 娯楽費を削らないのは、「楽しみながら生きていきたい」「子どもにはガマンさせたくない」など。外食費を削らないのは、「月1回は家族でレジャーとして楽しむ」「家事ストレス軽減のため」など。教育費を削らない理由は、「子どもの将来のため」。日々のゆとりや子どもへの支出は大事にしたいという気持ちが分かります。 【プロが解説!】譲れない支出は、ほかで削って死守する 各家庭で譲れない支出があると思います。例えば、年に1回は家族でテーマパークに行きたいなら、家族全員で節電するなど、ほかの部分の支出を抑えて使いたい部分に回すようにするといいですね。 ■Q.自分のお小遣いはある?いくら? 1万円未満......178人 1万円......72人 1万円5000円......42人 2万円......90人 2万円5000円...17人 3万円...76人 3万円5000円...4人 4万円...13人 4万円5000円...0人 5万円...26人 5万円5000円...0人 6万円...5人 6万円5000円...1人 7万円...1人 7万円1円以上...3人 特に決めていない...265人 お小遣いはない...104人 自分のお小遣いを決めていない人が最多! 自分のお小遣いは、特に決めていない人が最多で、「ない」や1万円未満も多いという結果に。ただ実態は、家計全体に含まれているはず。ちなみに、男性会社員のお小遣いは月平均4万557円、女性会社員は月平均3万5001円というデータがあります(※)。 ※SBI新生銀行「2023年会社員のお小遣い調査」より。 【プロが解説!】自分の支出はきちんとお小遣いから出そう! 友達とのランチ代を外食費に入れたり、推し活の費用をレジャー費に入れたりしていると、家計を把握しにくくなります。自分のお小遣いの額を決めて、自分のための支出はその範囲で抑える努力を。 ※この調査は『レタスクラブ』のwebアンケートにて2024年1月15日~23日に20~80歳の938人に実施。 * * * 皆さんの技を参考に買い物を週1回にして、大容量パックを買うようにしたら、食費が激減。早くやればよかった。(編集:永木) イラスト/ chillchitta 取材・文/生島典子