黒田勇樹さん「息子と血がつながってなくてもいい」 子どものDNA鑑定できず離婚 「本当の理由」とは
■楽しく生きてほしい 離婚直後だったんですけど、「他に話せる人がいないわ」って連絡したら、「そうだね」ってこのテーマについていろいろ話しました。役者同士だし根本はつながっている部分がある。息子が台本を作って、夫婦で出演するのが将来の夢だったんです。離婚したけど、運命が回転して「息子が作った芝居で一緒に出ようぜ」と言える日が来るかもしれない。そのことに固執はしていないですし、頑張る必要はないけど、自分ができることをしっかりやって機会が来るのを待つ感じですかね。 ――息子さんに今、伝えたいことは 息子に伝えたいことは……、すごく表現が難しいので言葉を選ばないといけないけど、深く考えないでほしいです。楽しく生きてほしいし、会いたいとなれば僕はいつでも会います。それが5年、10年、15年後でもいい。先のことは分からないですけど、「あなたの息子です」って現れたときに、かっこいい父親でありたい。そのときの僕は白髪だらけだと思いますけどね。元妻と一緒に僕の芝居をふらっと見に来てくれてもいいですし、あまり細かいことは気にせず会いたいですね。 (聞き手・平尾類) くろだ・ゆうき/1982年4月23日生まれ。東京都出身。6歳の時にNHK大河ドラマ「武田信玄」でデビュー。90年にミュージカル「オリバー!」で帝国劇場最年少の8歳で主役に抜擢された。94年にドラマ「人間・失格~たとえばぼくが死んだら」でイジメの主犯格を演じた芝居が話題になり、最高視聴率28.9%を記録。映画「学校III」では「キネマ旬報賞新人男優賞」、「日本アカデミー賞新人俳優賞」など多くの賞を受賞した。10年に俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」としてメールマガジンの配信やネット配信番組に出演していたが、その後に俳優業を再開。私生活では2020年に再婚したが、今年7月に離婚を発表した。現在は俳優のほかに映画監督、舞台の制作・演出など多忙な日々を送っている。
平尾類