黒田勇樹さん「息子と血がつながってなくてもいい」 子どものDNA鑑定できず離婚 「本当の理由」とは
――息子さんは黒田さんが監督・脚本を務めた作品で、「舞台デビュー」しましたよね 僕が芝居を作る仕事を元妻がうらやましそうに見ていたので、「子どもの面倒を見るからおまえが主役の舞台をやろう」と。僕が子どもを背負って動き回って、妻も休憩時間に面倒を見てくれました。息子が出たときは客席がすごく盛り上がって。舞台が暗転するときに「あんてーん!」って叫んだり。芝居仲間からもかわいがられていました。息子はあの空間にすっかりなじんでいましたね。楽しい時間だったなあ。 ■信頼関係を築くうえではっきりと ――家族の絆が強いように見えますが、なぜ離婚に至ったのでしょうか これも誤解されているんですけど、僕は離婚したくなかったんです。自分が母子家庭で育ったし、苦労した部分があったので同じ思いをさせたくない。息子は大事な存在だったのでずっと一緒にいたかった。でも、妻に「(子どもの)DNA鑑定をしてほしい」と何度言っても応じてくれない。先ほど言ったように、別に息子と血がつながってなくてもいい。 でも、信頼関係を築くうえでそこをはっきりさせないのは違うんじゃないかと。そういったやり取りを続けていたんです。「そろそろDNA鑑定しない?」って言ったら、「離婚したい」と。なぜ子どものDNA鑑定をしないのかは、最後まで話してくれなかった。息子は現在4歳なんですけど、保育園にいくときに名字が変わることを考えたらかわいそうですし、悩みましたけど別れることを決めました。 ――別れた奥様と息子さんに伝えたいことはありますか 人生ってロードマップを頭の中に描かなきゃいけないじゃないですか。いろいろな道があり、自分で選択しなきゃいけない。うまくいかないときもたくさんあります。でも、辛い時期がずっと続くわけではなくて潮目が変わるときがくる。元妻のことは人として今でも好きです。芸能界で話題になったテーマがあって、「誰かと語り合いたいなあ」と思ったときに元妻しか浮かばなかった。