リバプールはなぜ大失速したのか? 「ハングリー精神」の問題ではない【現地発】
68試合無敗だったホームで…
本拠地アンフィールドでまさかの6連敗。誤算とアクシデントの“強烈な嵐”に晒され歯車が狂ったリバプールはここから巻き返せるか。(C)Getty Images
難攻不落のアンフィールドで連敗が続き、首位シティとの勝点差は広がる一方。悲願のリーグ制覇を実現し、リバプールは満たされてしまったのか。いや、ハングリー精神を疑うのは間違っているとケイ記者は指摘する。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2021年3月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 今シーズン開幕前、盛んに交わされた議論がある。リーグ優勝という悲願を30年ぶりに果たしたリバプールの選手たち、そしてユルゲン・クロップ監督のハングリー精神を疑うものだ。満たされてしまったのではないかと。 シーズン序盤戦、リバプールは心身ともに厳しい状況に追い込まれながら、見事に復活してみせた。4節のアストン・ビラ戦で2-7の大敗を喫し、翌節のマージーサイド・ダービー(1-1のドロー)でフィルジル・ファン・ダイク
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