名牝エアグルーヴ以来27年ぶりの“珍偉業”なるか マーメイドS覇者が新潟記念で重賞連勝狙う
マーメイドSで重賞初制覇を果たしたアリスヴェリテ(牝4、栗東・中竹和也厩舎)が、新潟記念(3歳上・GIII・芝2000m)で重賞連勝を狙う。 【写真】ルーキー・柴田裕一郎騎手に初勝利を届けたアリスヴェリテのこれまで アリスヴェリテは父キズナ、母ルミエールヴェリテ、母の父Cozzeneの血統。全兄のキメラヴェリテは19年の北海道2歳優駿の覇者。半兄のリアンヴェリテはダートのオープンを3勝している。 ここまで19戦4勝。1勝クラスで2着4回、3着3回と惜敗が続いたが、今春からルーキー・柴田裕一郎騎手とコンビを組むと軌道に乗った。平場1勝クラス(小倉芝2000m)は逃げて5馬身差の圧勝。昇級戦の四国新聞杯は好位に控えて2着だったが、続く平場2勝クラス(京都芝2000m)は超ハイペースで逃げ切った。そしてマーメイドSに格上挑戦。ここは柴田裕一郎騎手が負傷中のため、永島まなみ騎手と初タッグ。後続を離して直線に向くと、残り200mでは勝負あり。追い上げてきたエーデルブルーメを2馬身抑え、重賞ウイナーの仲間入りを果たした。今回は柴田裕一郎騎手との再タッグ。直線の長い新潟替わりがカギとなるが、得意の逃げに持ち込めればチャンスはあるはずだ。 これまでのマーメイドSの勝ち馬で、次走も勝ったのは97年のエアグルーヴの1頭だけ。06年にハンデ戦になって以降では1頭もいない。アリスヴェリテは重賞連勝を果たし、エアグルーヴ以来となる27年ぶりの珍・偉業となるか。いずれにしても柴田裕一郎騎手と人馬一体の走りを見せてほしい。