交流会の名刺交換はほぼ無意味。「信頼される人」だけがやっている「その後」の1つの行動
――新しい人との信頼関係は、どうやって作っていますか? 今井 僕の場合は、営業の場面で出会うケースと、セミナーやイベントで出会うケースがあります。後者だと、交流会なんかで名刺を交換するんですが、ただ名刺を交換するだけじゃあまり意味がないんです。名刺を交換してすぐに商談になるかというと、余程のことがない限りそんなことはありませんし、いつどこで名刺交換をしたかなんて覚えていない。そんな時に2回目の作り方が重要なんです。2回目で会食、もしくはゴルフに行っていることで、一瞬の出会いを一生の出会いに変えられるかもしれません。縁を一生に変える力が会食とゴルフにはあると僕は思っているので、営業の戦略のひとつとして使っています。 ● 相手にも自分にも負担のない「2回目」の作り方 ――2回目に会うのに「会食」「ゴルフ」を選ぶ基準はありますか? 今井 相手によって見極めています。例えば男女差別をしているわけではないんですが、女性の場合、会食だったとしても1対1ならランチにお誘いすることが多いです。相手の心理的ハードルを下げたいと思いますし、配慮できる人なんだなって思っていただけたらと……(笑)。会食って夜のイメージを持っているかたが多いかもしれないんですが、ランチも有効活用したほうがいいなって思います。僕はディナーだけでなく、ランチもいいお店をまとめるようにしていますね。 yuuu 自分が最近手段として使っているのはサウナですね。社長と一緒にプライベートサウナに行って仲良くしています。知り合いの経営者のかたは、一緒にサウナにいったクライアントさんからその場でぽんと発注が下りてきたこともあるそうです。 結局、会食以外にも相手のマインドシェアを高めて信頼してもらう方法はたくさんあるんです。お相手がサッカー好きだったらフットサルでもいいですし、野球が好きなら草野球でもいいわけですよね。たくさんあるツールの中から自分が得意としていて、かつ相手側と一緒に楽しめるものを探していくことが全体としてとても大事なんだと思います。いずれにしても重要なのは、ビジネス会食は実は「千載一遇のチャンス」だということ。そのための自分に磨いておくことを強く僕はオススメします。 (本稿は、『ビジネス会食完全攻略マニュアル』の著者・yuuu氏と『Sales is』の著者・今井晶也氏への対談インタビューをもとに構成したものです)
今井晶也/yuuu(ユウ)