EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ
Monadがテストネットをローンチへ
高性能なEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のレイヤー1(L1)ブロックチェーン「モナド(Monad)」のテストネットが、順次公開される予定であることがWeb3メディア「The Block」の報道で明らかになった。なおモナドの公式Xアカウントでは、11月16日時点でテストネット公開に関する正式な発表はされていない。 「モナド」の公式ドキュメントによれば、同ブロックチェーンは、1秒間に最大1万件のトランザクション(10,000 tps)を処理でき、1日あたり10億件以上の処理能力を持つと説明されている。さらにブロックタイムは1秒で、ファイナリティも同じく1秒以内に達成されるとのこと。これにより「モナド」は、トランザクションコストを大幅に削減できるとされている。 また、「モナド」はEVMのバイトコードに互換性を完全に持ち、イーサリアム(Ethereum)向けに構築されたアプリケーションをコード変更なしで「モナド」へ移植できるとのこと。また、イーサリアムRPC(リモートプロシージャコール)との互換性も備えているという。 これにより、イーサリアム上のアプリケーションを「モナド」上で簡単に動作させることが可能になるとのこと。ユーザーは、イーサリアム対応のweb3ウォレットであるメタマスク(MetaMask)などや、ブロックエクスプローラーのイーサスキャン(Etherscan)をそのまま利用できるとのこと。また、アドレス形式もイーサリアムと同じであるため、既存の鍵を再利用できるとのことだ。 なお公式ドキュメントによると、「モナド」のパブリックテストネットは数ヶ月以内にローンチされる予定となっている。 またweb3メディア「ザ・ブロック(The Block)」によれば、ドキュメント公開当初は「モナド」上で利用可能とされるMONトークンに関する記載が含まれていたようだ。しかし、現在はドキュメントからその説明が削除されている。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)