モフレムの話をしよう――拡張するガンバ大阪のマスコット戦略
モフレムの存在がガンバ大阪の新しい価値を見出してくれている
――最後に今後の話を。ガンバ大阪では2年連続で『推し活イベント』を開催されています。昨年は山本悠樹選手(現・川崎フロンターレ)、今年は中谷進之介選手を対象としていますが、モフレムにフォーカスした推し活イベントの開催する可能性はありますか? 亀井「まだ検討段階という前提で聞いてもらいたいですけど、モフレムのファンクラブを立ち上げられないかなと。グランパスくんで先行事例があるので、ヒアリングもさせてもらっています。熱狂的なモフレムファンを集めて何かできれば……非売品グッズがもらえるとか、独占してグリーティングができるとか、色んな可能性を探っています」 川口「他クラブの事例という点では、先月発表した『ご当地モフレムプロジェクト』はジュビロ磐田さんの取組み(「ご当地ジュビロくん」)を参考にさせてもらっていて、マスコットを通じた各ホームタウンとの連携を深めていく予定です」 ――Jリーグのマスコット界は興味深い前例が多いです。進化したり、仲間が増えたり、フリップ芸をしたり……モフレムの新展開にも期待したいところです。 亀井「そのテーマはプロジェクトでもよく議論されています。『相棒が誕生したらどんなことができるかな』とか。モフレムは好奇心旺盛な性格なので活動の幅を広げる可能性は高いと思います。モフレム自身がどう考えるか次第の部分もあるので、お楽しみということで(笑)」 ――楽しみにしています。最後に総括として読者の皆様に一言いただけますか? 川口「私はモフレムプロジェクトに参加してまだ半年くらいなんですが、やれることは幅広いなと感じています。だから、モフレムを通じてガンバ大阪がホームタウンとの新たな関わりを生むためにも、まずはモフレムの認知や愛着を高めていきたいですね」 亀井「ガンバ大阪は責任ある立場の社員の企画力と行動力があるクラブですが(笑)、このモフレムプロジェクトは20~30代の若手中心のメンバーで構成されていて、様々な企画に挑戦する中で良い意味でクラブの中で変化が起きていると感じています。『ご当地モフレムプロジェクト』も川口くんが自ら提案してきてくれた企画ですし、社内的にも『もっとチャレンジしていい』と言われているので、私も今後の展開をとても楽しみしています」 石丸「モフレムが誕生して以降、クラブ内で新しいことにチャレンジしていこうという雰囲気があります。新しい可能性というか、見えなかった世界が見えるというか、モフレムの存在がガンバ大阪の新しい価値を見出してくれている。ホームタウンの方々、パートナーの方々、ファン・サポーターの方々と一緒に今後も新しい企画を考えていきたいです」