「自炊がこんなに大変とは…」 社会福祉士を目指す女子学生、月10万円の仕送りと時給945円のバイトでやりくり
「人生の夏休み」を満喫したい
――一人暮らしをしてみていかがですか。 初めは寂しくて、1年のゴールデンウィークに実家に帰りました。一人で暮らしていけるのか、楽しく大学に通えるのか、不安でいっぱいでした。でも徐々に福井での大学生活にも慣れてきて、その後は帰省するのは年2回、長期休みのときに帰るくらいです。ただ、家事全般を一人でしなくてはいけないのは、大変ですね。私は予定を詰め込みすぎてしまうので、特に掃除がついつい後回しになってしまいます。 ――自炊をよくしているようですが、心がけていることはありますか。 大学生になって初めて、自分で一から料理を作るようになりました。献立を考えたり、消費期限を気にしたり、「自炊がこんなに大変だったとは」と痛感する毎日です。食材は、家のすぐ近くにスーパーがあるので、2~3日に1回のペースで使う分だけ買うように心がけています。レシピはネットで検索したり、一人暮らしをしている友人におすすめを聞いたりしています。先日は「鶏肉を真空状態で茹(ゆ)でるとおいしい」と聞いたので、チャレンジしてみました。評判通り、ヘルシーでおいしかったです。 ――仕送りはしてもらっていますか。 月10万円の仕送りがあります。そこから家賃5万5000円を払い、残りの4万5000円で、水道光熱費と食費、交通費を収めようと努めています。交際費はアルバイト代から出していて、毎月少しずつでもお金を残すようにしています。急に病院に行く必要が出てきたときでも、お金に困らないようにするためです。 ――どんな家に住んでいますか。また福井市は暮らしやすいですか。 1LDKの部屋に住んでいます。家を選んだ決め手は、近くにスーパーがあることと、大きなショッピングモールに自転車で行けることです。福井は車社会で、車がないと不便だと感じますね。また、冬は雪が降るので、雪に慣れていない人は大変だと思います。 ――大学生活への感想と、これからのことを教えてください。 大学時代は「人生の夏休み」とも言われますが、本当にその通りだと思います。勉強はもちろん、サークルやバイトなど自分のやりたいことに挑戦できて、視野がどんどん広がっている感覚があります。早いもので、大学生活ももう少しで折り返しです。これからもいろいろなことにトライして、充実したキャンパスライフを送りたいです。そして、大学での経験を糧に、将来は社会福祉関連の仕事に就きたいと考えています。
朝日新聞Thinkキャンパス