人力世界一周の岩﨑圭一さん 韓国マジック大会へてブラジル帰還
「自転車を漕がないのでベルトの穴二つ分太ってしまいました」――世界一周中の岩崎圭一さん(51歳、群馬県出身)は18日晩にブラジルに戻り、元気そうに報告した。この2カ月間、マジック大会に出場するため韓国に滞在していた。 韓国では世界から集まった42人のマジシャンと腕を競ったという。英国では「ブリテンズ・ゴット・タレント」で日本人初となるゴールデンブザーを獲得した岩崎さんだったが、「すごいマジシャンばかり。韓国のマジシャンも手先が器用でレベルが高い。これは1回戦で負けるなと覚悟して臨みました」という展開になったとか。 日本までほんの目と鼻の先だが、「世界一周するまでは帰らない」との誓いを守った。でも母親や友人の方が日本から韓国に駆け付けてくれ、久々の再会の時を楽しんだという。岩﨑さんは「夢みたいに本当に濃い時間だった。マジシャンやテレビはみんな親切だ。出会った全ての人にありがとうと言いたい」と語った。 20日にサンパウロ市の日伯毎日ビルで開催されたオラプロノービス日本食探究会で、岩崎さんはオラプロ入りカレーを堪能。集まっていた清和友の会会員らと交流し、世界を人力で一周する話に耳を傾けた来場者からは「ぜひ講演会をしてほしい」「もっとじっくり話を聞かせてほしい」との要望が上がっていた。 岩﨑さんは来週までサンパウロ市に滞在し、7月6日のグァタパラ移住地の慰霊祭や入植祭、収穫祭に参加した後、再び自転車にまたがり、パラグアイに向けて旅を再開するという。