使う場所にしまえる間取りにして後悔。掃除道具を分散して収納、使い勝手にガッカリ
掃除の家事効率を考えて、使うものを使う場所に収納する。そんな間取りで家を建てたものの…。しまう場所が複数あることで、戻すのが面倒なうえに、消耗品のストック管理がうまくできなくなってしまった日刊住まいライターの収納事例を紹介。家づくりで収納スペースを検討する際の参考に。
掃除道具を適材適所に収納したはずが、使いにくい
筆者は夫と3歳になる娘の3人家族です。6年前地元の工務店で、延床26坪の小さな2階建てを建てました。1階にはLDKと水回り、2階には寝室とやウォークインクローゼットがある間取りです。 家づくりでは、使う場所の近くにしまえるよう、適材適所の収納にこだわりました。上はわが家の1階の間取り図です。1階のLDKにはリビング階段があります。この階段下(図中の1の場所)に掃除機やフローリングモップといった、日常的に使う掃除用品を収納しています。 水回りは、家事がスムーズにできるよう、キッチンと洗面所は横並びに。ちなみに洗面所は、脱衣所と分けず広めに。ランドリールームとしても使っています。この洗面所には、衣類や洗剤などをストックするための収納棚(図中の2の場所)をつくりました。 しかし住んでみると、この収納計画が不便だと感じるように…。そこで、掃除用品を洗面所にまとめることにしたのです。
収納場所が複数あると不便、ストック管理も面倒
完成当時は、掃除したい部屋に使いたいものをそれぞれ収納できて、計画は完璧だと思っていました。しかし実際に暮らしてみると、掃除するのは、キッチンや洗面所(横に洗濯機がある)で家事をした流れですることがほとんど。 リビングの階段下に収納した掃除機やフローリングモップも、水回りの家事ついでに使うことが多く、わざわざリビングまで取りに行く必要がありました。 それに複数ある収納場所に、使ったものはこまめに戻すのも面倒。適材適所に収納していたのはずの掃除用品が、いつしかあちこち散らかるように…。 それだけではありません。「あれ、どこに置いたっけ?」「ストックがないと思って買ってきたのに、まだあった!」と、すぐに使いたい道具やものの場所や、ストックを把握できないことが増え、掃除がストレスでした。