“支え合った日々”曽我ひとみさんが語る 横田めぐみさん拉致から47年
日テレNEWS NNN
横田めぐみさんが北朝鮮に拉致されてから47年です。拉致被害者の曽我ひとみさんが日本テレビの取材に応じ、めぐみさんと暮らした日々と、帰国を願う思いを語りました。 ◇ 新潟県佐渡市で、拉致被害者の曽我ひとみさん(65)は日本海を眺めていました。今から22年前、北朝鮮から日本への帰国を果たしましたが… 曽我ひとみさん(65) 「本当は一緒に帰ってきたかったし、一緒に帰るべきだった人だと思うと本当にやるせない」 「もう一人の妹ができたような」 “一緒に帰るべきだった人”とは、拉致被害者の横田めぐみさんのことです。
当時19歳だったひとみさんは、母のミヨシさんと北朝鮮に拉致され、母と引き離された先の招待所で出会ったのが、すでに北朝鮮で生活していためぐみさんでした。 北朝鮮でのつらく悲しい日々をともにした2人。結婚を機に招待所を離れることになった時には… 曽我ひとみさん(65) 「めぐみさんが拉致をされた時に持っていた赤いスポーツバッグがありまして、めぐみさんがすごく大切に使っていたんですけど、そのかばんを私に差し出して『私だと思って持って行って』って。お店に買い物行く時に必ずそのかばんを持って行って、もしかしたら近くで話すことはできないかもしれないけど、遠くからでも私があげたかばんを大切に使ってくれているんだなというのを見てもらえたらいいなと」 それ以降、再会はかなっていません。 ◇ めぐみさんが拉致されて47年。「news zero」は、ひとみさんと同じ新潟県佐渡市に住む高校1年生の高野さんに話を聞きました。実際の拉致現場にも訪れたといいます。
高野さん(15) 「外出の時もよく通る道だったので、いつも通る道でも被害にあう現場になるんだと怖かった」 去年、拉致問題に関する中学生サミットに参加。同世代に拉致問題を伝えていきたいといいます。 高野さん(15) 「私たちよりさらに下の年代に(拉致問題が)実際にあったっていうのをちゃんと教えていってあげたいし、私たちが伝えるころには教科書とかで解決したという形で載っていればいいなと」 ひとみさんは、母・ミヨシさんを含む拉致被害者の帰国を訴え続けています。
曽我ひとみさん(65) 「石破首相には日朝首脳会談を一日も早く実現していただいて、この問題が一日も早く解決して、みんなが愛する家族の元に帰ってくることができるようにしてほしい」 「(めぐみさんも迎えを)もちろん待っています。お母さん(早紀江さん)に会いたいだろうし、ずっと会える日を楽しみに頑張っていると思うので、あきらめない」 11月16日(土)午前0時10分(金曜深夜)放送 『news zero』より