【梅雨の晴れ間に狙いたい】首都圏から日帰りで登れる「いろいろちょうどいい! 中低山ハイキングルート」3選
■将監峠経由の裏口ルートから山頂へ
笠取山に登る一般的な選択肢は、山頂の南側に位置する「作場平」を起点にした往復5時間ほどのルート。ここから登れば登山道は歩きやすく、危険箇所も少ないため、登山初級者の方でも安心して楽しめます。 対して、今回紹介するのは、作場平の東側にある「将監峠入口」を起点にした周回ルートです。ルートタイムはかなり長めになり、将監峠から笠取山までの稜線は少々ワイルドな登山道なので、レベルとしては中上級者向け。しかし、その分、山頂まではとても静かな山歩きが楽しめる極上のルートで、健脚な方なら日帰りで歩くことも可能です。
■豊かな水を存分に味わってみたい
林道を詰めて将監小屋を通り過ぎれば、登りはここまで。あとは、笠取山までは静かで快適な笹原の稜線歩きが続きます。6月中であれば、年によってはシャクナゲやズミの花がギリギリ見られるかもしれません。 また、とにかく水が豊かな山域なので、将監小屋や笠取山の南面にある水場などで、湧きたての水をたっぷりと味わってみてください。少し頑張って持ち帰り、コーヒーや水割りに使ってみると格別ですよ。
■「御座山」って、読めますか?
最後に紹介する御座山の標高は2,112m。周りが開けた山頂からは、八ヶ岳連峰をはじめ、南アルプスや北アルプス、浅間山や奥秩父まで、360度の大パノラマが楽しめることで知られ、日本200名山のひとつにも選ばれています。さらに、この時期は山頂周辺のシャクナゲを目当てに登る登山者も多い山です。 ちなみに、正しい読み方は「おぐらやま」。「ござやま」ではありません。天皇が座る高御座(たかみくら)が名前の由来とする説もあり、昔から景色が良かったことが窺い知れますね。
■なかなか登り応えのある体力派向けの山
山頂に至るルートの選択肢は、山頂から見て北側にある長者の森、白岩登山口から入る2つと、南側にある栗生登山口から登り始める3つ。もっとも歩きやすく、アクセスもしやすいのは長者の森からスタートするルートですが、コースタイムは6時間弱、累計標高差も1,800m近くと、日帰りとしてはなかなか登り応えのある体力派向けの山です。 今回紹介する栗生登山口からのルートは、アクセスが今ひとつな分、登山者の姿は少なく、静かな山歩きを楽しみたい方にはぴったりの選択肢です。