50年続いた“街の模型店”の思い受け継ぐ新模型店が開業 会社を辞め一念発起…つくる楽しさを多くの人に【山形発】
不安はあるけど…「前に進むしかない」
オープンまで3日に迫った11月14日。店を訪ねると、車や飛行機、戦車などたくさんのプラモデルが並び、古頭さんがオープンに向けた準備に追われていた。 古頭さんは「ノブさんから引き継いだ商品の戦車、バイク。ガラスケースもノブさんから全部引き継いだもの。今後、何年やっていけるかという不安は正直ある。ここまで来たら後戻りはできないので前に進むしかない。程よく自分の身の丈に合った商売ができればいい」と語った。 店をたたんだ小関社長も閉店以来、ほぼ毎日手伝いに訪れ、古頭さんを支えている。 店内に並んだ商品を前に小関社長は「これは全部うちの商品でした。こうやって受け継がれるのはうれしい。プラモデルも喜んでいると思う。頑張って愛される模型店になってほしい」と語った。 趣味を仕事にする第2の人生を歩み出した古頭さん。「実車にどれだけ近づけられるか自分なりに改造してみたり、完成まで全てが楽しい。今模型を作る人の年齢は限られ、大人がメインになってきているが、少しずつ山形県の模型人口を増やしていきたい」と語り、プラモデルを作る楽しさをこれからも多くの人に知ってもらいたいと、期待に胸を躍らせている。 (さくらんぼテレビ)
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