30歳代年収500万円。新NISAで「定年までにいくら貯められるか」シミュレーション
今年2024年1月から新NISAがスタートしました。 新NISAは非課税で運用できる期間が無期限となったことで、より長期的な視点での資産形成が可能となりました。 【新NISAをシミュレーション】年率3%、5%、7%の3パターンを積立額ごとにシミュレーション!定年までに十分貯められる? 老後資金の準備として、「とりあえず貯金派」の人は、新NISAを活用することで、もっと効率的にお金を貯められる可能性があります。 そこで、「30歳代年収500万円」の人を例にして、新NISAを活用したら定年までにどのくらい老後資金を貯められるか、シミュレーションをしてみました。 定年までに多くの時間がある30歳代は、今から始めることで大きな差をつけられるかもしれません。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
新NISAの特徴
まずは、新NISAについておさらいをしておきましょう。 通常、株式や投資信託などから得られた利益には、約20%の税金がかかりますが、NISA口座で購入した場合は税金がかかりません。 このNISAが今年から大幅に拡充され使いやすくなりました。 今年スタートの新NISAは、これまでのNISAと比べて、年間の投資枠が大きく増えています。 つみたて投資枠で120万円、成長投資枠で240万円、併用ができるので合わせて年間360万円まで非課税で投資ができます。 また、生涯を通して非課税で保有できる限度額(生涯投資枠)1800万円が設けられました。 このうち成長投資枠のみでの利用は1200万円となります。 保有している株や投資信託などの購入価格の合計が1800万円を超えない範囲では、何年でも非課税で運用ができます。 途中で売却することも可能で、売却して投資枠に空きができれば再利用できます。
年収500万円なら毎月いくら積み立てられる?
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は458万円。 そこで、平均に近い年収500万円の人の毎月の積立額を考えてみたいと思います。 同じ年収500万円でも、独身と家族がいる場合では、投資に回すことができる金額は異なります。 年収500万円(ボーナスは考えない)は手取りにすると、独身の場合は約390万円、家族がいる場合は約400万円となります。 総務省「家計調査」によると、年収400~500万円の単身勤労者世帯の生活費はひと月18万2219円。 年収400~500万円の二人以上の勤労者世帯の生活費はひと月25万1219円となっています。 前出の手取りから生活費を引くと、単身者は約14万円、家族がいる場合は約8万円残ります。 これらの余剰資金を全額投資に回すのではなく、いつでもすぐに引き出せる預貯金にもお金を回しておきましょう。 また、30歳代はお金の投資以上に自己投資が大事な時期です。 スキルアップにお金を使ったり、さまざま経験にお金を使ったりすることも大切です。 以上のことから、投資に使えるお金は、単身者は10万円、家族がいる場合は5万円が限度ではないでしょうか。 積立投資の積立金額はいつでも変更できるので、無理のない範囲で始めてみましょう。