古民家カフェで芸術の秋 スズメバチも出品? 16―20日合同作品展/兵庫・丹波篠山市
画廊アートカフェ木津(兵庫県丹波篠山市今田町木津867)が16―20日、古民家を改修した同カフェで多彩な芸術作品の合同展「秋の夕べ ほのぼのアート」を開く。店主の伴直子さん(同県三田市)と、その友人、知人による作品を所狭しと飾り、屋根裏に巣食った多数のハチの古巣も自然のアートと捉えて披露する。午前11時―午後6時(最終日午後4時)。また、会期中の2日間、コンサートも催す。入場無料。 4年目の取り組み。合同展には、障がいの有無や年齢を問わず「書」を通して自己表現を楽しんでいる同県三木市の団体「きらきら書道」のメンバーによる個性あふれる筆遣いの作品をはじめ、中山孝志さん(三田市)は、亡き義父が収集・制作したステンドグラス約30点を飾る。装飾画家でもある伴さんは、カフェの周囲で時折、姿を見せるイタチをモチーフにした作品などを展示する。 丹波地域からも2人が出展。同カフェの近所で暮らす会社員の西嶋英明さんは、天井にまで届く「よしず」を円柱状に巻き、その中に照明を仕込み、さらに天井に反射板を貼り付けた立体作品を、陶芸家の坂野正幸さん(同県丹波市山南町)は篠山層群の土で作陶した焼き物を展示する。
この他、チェーンソーアートや油絵、イラストなども飾られる。また、屋根裏に巣を構えたキイロスズメバチやニホンミツバチの巨大な古巣(計9個)も、天井板を外してライトアップするなどして鑑賞できるようにする。 16、19日には音楽家の岩田久美さん(同県神戸市)らが、ステンドグラスの明かりが映える夕暮れ時の午後4時から30分間、ミニコンサートを開催。16日は、ドイツ発祥の小さなハープのような形をした楽器「ライアー」の演奏会。19日は、箏とフルートで多彩なジャンルの曲を披露する。 伴さんは、「芸術家の皆さんにハチたちが加わり、会場となる古民家の空気感、里山に漂う風や音、光といった、あらゆるものとコラボした展示会。秋の好季節に癒やしのひとときを満喫してもらえたら」と来場を呼びかけている。