【大阪の名物ランチ】吉本芸人御用達『洋食屋カトリーナ』の看板メニューは“洋食オールスターズ”
●大阪・なんばで愛される『洋食屋カトリーナ』。オムライスにフライ3種がのった贅沢メニュー「トリプルセット」を食べてきた。
インパクトのある看板が立ち並ぶ道頓堀や、江戸時代から続く劇場「大阪松竹座」などがあり、世界各国から観光客が集まる大阪・なんば。たこ焼きや串カツといった大阪グルメはもちろん、モダンなバルやカフェも点在し、新旧さまざまなお店が集まるグルメスポットでもあります。 大阪名物の洋食セットにつくフライが絶品!
地下鉄なんば駅から徒歩2分の場所にある『洋食屋カトリーナ』は、ふわふわとろとろのオムライスが名物。365日漫才や落語が行われる吉本の劇場「なんばグランド花月」や、若手芸人の登竜門「よしもと漫才劇場」から歩いて1分で行けることから芸人の間で口コミが広まり、壁一面にサインが飾られています。
「ひとつひとつの工程にこだわって丁寧に作っています」と穏やかに話すのは、大阪の有名洋食店で15年修行を積んだ店主。2006年に独立し、いまや芸人だけでなく地元民や外国人観光客も集う人気店になりました。
メニューはエビフライやハンバーグ、カレーにハヤシライスなど、王道の洋食が揃っています。一番安いものだと700円から楽しめるので、価格も手頃。オムライスとフライ3種がついた、看板メニューの「トリプルセット」を注文してみました。
洋食オールスターが勢揃い「トリプルセット」
オムライスの横にヘレカツ、クリームコロッケ、エビフライが添えられており、お子様ランチのような組み合わせに心が躍ります。 オムライスに使われているのは、普通の卵と比べて栄養価が高く、臭みが少ない”ネッカリッチ卵”。一口食べてみると、卵のまろやかな風味が広がります。自家製トマトソースで炒めたライスは、ほどよい酸味が効いていてあっさりした味わい。玉ねぎの食感と、ウインナーのスモーキーな香りと旨みが楽しめます。
たっぷりとかかったデミグラスソースはサラッとしていてかなり甘め。初めて食べたのに、なんだか懐かしい気持ちになる味です。甘さとまろやかさ、ふわとろ食感に頬を緩めながら食べていると、舌にほのかな刺激が……。胡椒か唐辛子が入っているのか、それとも気のせいなのか、判断できないほど控えめです。 気になって聞いてみると「実は、隠し味にタバスコを使っているんです」とのこと。タバスコのおかげでただ優しいだけではなく、一口、また一口と食べ進めたくなる味に仕上がっています。計算し尽くされた味付けに驚かされました。 クリームコロッケは外が香ばしく、中はこっくりとろとろ。フライにもトマトソースがかかっていて、優しい酸味と濃厚な風味が楽しめます。ヘレカツはしっとりしていて歯でスッと噛み切れるやわらかさ。エビは背わたを取り切るために開いた状態で揚げられています。マイルドなタルタルソースがかかっていて、サックリぷりぷりの食感でした。