【ラグビー】「彼は2試合分やった」BL東京の真野泰地が決勝進出貢献 練習→筋トレ→試合出場
<ラグビー・リーグワン1部:BL東京28-20東京SG>◇プレーオフ準決勝◇19日◇東京・秩父宮ラグビー場◇観衆1万7133人 東芝ブレイブルーパス東京(BL東京、リーグ2位)が、不測の事態を一丸で乗り切った。 同じ府中市を拠点とする東京サントリーサンゴリアス(東京SG、同3位)との「府中ダービー」に28-20で勝利。14季ぶり優勝を懸け、26日の決勝(東京・国立競技場)で埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉、同1位)に挑む。23年W杯日本代表のNO8リーチ・マイケル主将(35)は「さすがサントリーでした。勝ってホッとした。久々(8季ぶり)の決勝で国立。楽しみです」と喜んだ。 1点リードの後半15分、途中出場のCTB真野泰地(26)が中盤での小刻みなステップで防御ライン突破。勢いを生み出すと、W杯ニュージーランド代表フランカーのシャノン・フリゼル(30)が主導権を握るトライを決めた。 試合前練習で先発予定だったCTBセタ・タマニバル(32)が負傷。真野は午前8時から拠点の府中でメンバー外の実戦形式の練習に取り組み、さらには自主的に筋力トレーニングをこなしていた。試合メンバーが前泊する一方、午前11時にバスで会場入り。キックオフ10分ほど前になり、控えとしてメンバー入りを告げられて「ほんまかよ!?」と驚きながら準備をした。 出番は0-10と劣勢の前半24分。CTBニコラス・マクカラン(27)がプレーを続行できず、早々に出場機会が巡ってきた。 「流れを変えようと思っていました。責任を果たせて良かった。誰が抜けても勝てると見せつけられた」 トッド・ブラックアダー・ヘッドコーチ(52)も「素晴らしいパフォーマンスだった。今日、彼は(練習と試合で)2試合分やりました」と称賛する活躍で、チームの地力を証明した。【松本航】