山本由伸「ヒモが切れてしまって」二回にまさかのアクシデントも「粘りの投球ができた」6回1失点で6勝目 最多101球の熱投
「ドジャース4-1ロッキーズ」(1日、ロサンゼルス) ドジャースの山本由伸投手が先発し、6回を1失点、毎回の7奪三振をマークし6勝目を手にした。試合後、「何とかピンチになってもホームにかえさないように。粘りの投球ができた」と納得の表情を浮かべた。 【写真】グラスノーが美貌の彼女とラブラブ始球式♥グラウンドで熱い抱擁 初回1死から三塁線を破られる二塁打を許した山本。マクマーンは遊ゴロに打ち取ったが、ディアスをストレートの四球で歩かせた。2死一、三塁と先制のピンチを背負った中、ブライアントに対しては絶叫しながら投球。グラウンドに響き渡るほどの声で2ストライクと追い込むと、インサイドを厳しく突いた上で、最後は低めのスプリットで空振り三振に仕留め、無失点で立ち上がった。 しかし二回、投球練習中に「ヒモが切れてしまって」と球審にスパイクの異変を訴えてベンチに下がった山本。交換してマウンドへ上がった。これにはロッキーズのブラック監督が不満顔で球審に何かを訴えていたが、ゲームは再開。先頭に二塁打を浴びると、1死三塁から犠牲フライを許して先制点を失った。 それでも味方打線が逆転に成功すると、三回は2安打で2死一、二塁のピンチを招きながらも、ブライアントを遊ゴロに仕留めた。四回はこの試合初めて三者凡退に抑え、五回は安打を許しながらもスミスが好送球で二盗を阻止するなど、チームメートがバックアップしてくれた。 六回は1死から安打を許したが、続くブライアントを三振に仕留めて毎回の7Kをマーク。次打者に三塁線を破られ2死二、三塁としたが、遊ゴロに仕留めてタイムリーを許さなかった。 メジャーで自己最多となる101球の熱投。走者を背負いながらも両コーナーにストレート、低めにスプリットを落とす制球力が抜群でしっかりと先発の責任を果たした。この日は「少し甘く入るところもありましたけど、とらえられていなかったので。きょうはストレートでカバーできた」とフォーシームの割合が54%とメジャー移籍後では最多の割合に。六回裏のベンチではスミスと綿密なコミュニケーションをかわしていた。 「とにかく最少失点で抑えることが大事ですし。先制されましたけど、中継ぎはメンバーもそろってきているので頼もしいと思います」と語った山本。「とにかくバッターと勝負することを心がけて」と集中して投げきり、価値ある6勝目を手にした。