三つ子なら「大学無償化」「児童手当」は最大の恩恵を受けられる!? 子どもに“年の差”がある場合と比較
子ども家庭庁 全国こども政策主管課長会議 児童手当についてより筆者作成 図表4
子ども家庭庁 全国こども政策主管課長会議 児童手当についてより筆者作成 また拡充後の児童手当では、学生に限らず上の子の22歳の年度末まで経済的負担がある場合、人数にカウントされます。
三つ子は最大の恩恵を受けられる?
多子世帯向けの支援や加算では、「対象となる子どもが3人以上」と定められることが多いため、3人同時に対象となる三つ子は恩恵が受けやすいと言えます。 試しに「三つ子」と「3歳差」のケースで、大学が無償化される年数と児童手当の金額がどのくらい変わるのかを考えてみましょう。 ■大学無償化 2025年から始まる大学無償化では、3人以上の子どもを扶養している世帯を対象に大学の費用が無償化されます。 3人同時に大学に進む三つ子の場合は、3人全員が6年制大学に行くと最大18年分(1人あたり6年×3人分)、4年制大学に行くと最大12年分(1人あたり4年×3人分)が無償化の対象です。 3歳差の場合は、6年制大学なら第1子の6年分と第2子の3年分で最大9年分、4年制大学なら第1子の4年分と第2子の1年分で最大5年分が無償化の対象となります。 三つ子の場合は子どもが3歳差の世帯と比べると、倍以上の年数分で無償化の恩恵を受けられるでしょう。 ■児童手当 2024年10月からは、第3子以降の金額が0歳から高校生の年代まで一律3万円となり、児童手当の対象外となった後も22歳の年度末までは人数としてカウントされます。 三つ子や2歳差の場合は、第3子が高校生の年代となるまで3人とも人数にカウントされるため、最大で総額1176万円をフルで受け取ることが可能です。 しかし、3歳差の場合は第3子が16歳到達後の年度末以降に上の子が人数カウントの対象外となってしまうため、2年間は3人目の手当が月1万円となります。 つまり、三つ子の場合は子どもが3歳差の世帯と比べて、児童手当を40万円以上多く受け取ることができるのです。