【富良野・美瑛】小山薫堂さんが推薦「美食&美景レストラン」"新しい贅沢”を感じる最旬レストラン3軒
旅行先として常に人気の北海道。九州が2つ収まるほど広い面積をもち、季節ごと、エリアごとにまったく異なる姿を見せてくれます。富良野、美瑛で新たな豊かさを感じる店を、北海道に造詣の深い小山薫堂さんがセレクトしてご紹介します。
1.ル・ゴロワ フラノ[富良野]
■青山から富良野へ。新鮮な食材を味方にパワーアップ! 「東京・青山時代から通っていたビストロの名店。富良野に移ってから薪窯を入れ、フレンチに限らずイタリアンも手掛けられています。締めでパスタが食べられるようになったことは意外と嬉しい。マダムの接客も素敵で、北海道に行くたび立ち寄ってしまう大好きなお店です」と小山さん。ここはシェフの大塚健一さんとパティシエの敬子さん夫妻が長年夢見てきた愛馬と暮らすための北海道移住を叶え、7年前に構えたレストランです。 <写真>「旬菜ゴロワサラダ」は、北海道の旬の食材を22~27種類も用いた、贅沢な"ごちそう"サラダ。山わさびの特製ドレッシングでいただく。
「東京時代は直送でも日にちがかかって届く道産の野菜がここでは採れたてが使えます。野菜に力強い生命力があるので、食べるときっと元気が出るはず」と敬子さん。野菜はもちろん、エゾシカや海老や帆立貝…どれも鮮度抜群の素材を使った、ここでしか味わえない料理。大きな窓からは馬が遊ぶピクニックガーデンが眺められ、目にもごちそうの一軒です。 〈写真左〉稀少な骨付きのエゾシカ肉を薪火で香ばしく焼き上げて。〈右〉敬子さん考案の定番デザート「グレープフルーツのプリン」。
【ル・ゴロワ フラノ】 北海道富良野市中御料 新富良野プリンスホテル敷地内 営業時間/12時~13時30分、17時30分~20時30分(ともにL.O.) 定休日/月・火曜 ※休業期間あり 昼コース5,300円~、夜コース 15,500円~ ※要予約
2.bi.ble(ビブレ)[美瑛]
■小麦畑を眺めながら、素材の味に向き合う贅沢な時間を 「都会のレストランとは異なる、緩やかに流れる贅沢な時間。窓からの景色も素晴らしく、季節ごとに訪れたい場所です。訪れると、ラグジュアリーの本質を再定義したくなります」と小山さん。ここは廃校をレストラン、ホテル、パン工房、料理塾にした複合施設です。ゲストは、訪れるとまず奥のパン工房に案内され、薪窯で焼き上げたばかりのプレッツェルとスパークリングワインのおもてなしがあります。 <写真>パンに使われている小麦の一部は、目の前の小麦畑で採れたもの。「ブロッコリーのゆで上げ」は、サラダとポーチドエッグを添えて。